トロ〜リおいしいアボカド。サラダでも、寿司でも、ハンバーガーでも、どんな食べ方をしてもおいしいアボカド。思い浮かべるだけでウットリしてしまうアボカド……が、今。この “夢の食べ物”のせいで怪我人が続出しているそう。
アボカドを “危険な方法” で切っていて、ナイフで手をグッサリやってしまうのだとか……って、痛そうだなあ。オイ!
・アボカドの「危険な切り方」とは?
一体どうやってアボカドで怪我を負うのか? まず、一般的だと思われる「アボカドの切り方」の手順を追ってみたい。
1:アボカドの縦方向に、ぐるりと包丁を入れる。
2:両手で実を持ち、ねじるように回す。
3:実が左右に分かれ、片方に種が残る。
……はい、ここ! 海外メディア『The Guardian』によると、この手順3の直後に怪我が多発しているもよう。
固くて丸い種を取るべくナイフの刃先を種の周りに突き立て、手が滑り、アボカドを握っている手を傷つけてしまうというのだ。
・SNS 上にも多くの「アボカドで出来た傷」が
SNS 上にはアボカドで負った傷が、ハッシュタグ「 #avocadohand(アボカド・ハンド)」「#avocadoinjury(アボカドで負傷)」付きでいくつもアップされているのだが……ヒイ! どれも痛そう。
なかには神経や腱を傷つけ、全治何カ月もの大怪我を負ってしまう人もいるのだから恐ろしい。女優のメリル・ストリープさんも、アボカドで傷を負った1人だ。
・アボカドに「注意書き」をすべき?
『The Times』によると、イギリスの美容形成外科協会は「アボカド・ハンド」の急増を危惧(きぐ)しては、アボカドの表面に注意を呼びかけるステッカーを貼るべきだと主張しているそう。
また『CBS News』でも、米ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターの医師が「アボカド人気の増加に伴い、負傷者数は間違いなく増加している」「アボカドを手に持ったまま切ろうとするのが問題ではないか」と注意を呼びかけていた。
・「種を取るときも包丁いらずの方法」も
では、どうやってアボカドを切るのが安全なのか? 一般的なのは、前述の「手順3」の後に、包丁の刃元を種に打ち込む方法のよう。
だがアボカドメーカー『California Avocado』は、それとはちょっと違った「種を取るときも包丁いらずの方法」を伝えていた。次の通りだ。
1:アボカドをまな板の上に置き、水平にぐるりと包丁を入れる。
2:アボカドを90度回転させ、再び水平にぐるりと包丁を入れる。実のお尻を見ると、十字に切り込みが入っている状態になる。
3:アボカドを持って力を加え、4分の1ブロックずつに分ける。
4:手で種を取り、皮をむく。
これなら「包丁の刃を種に打ち込む」のが苦手な人も、安心してアボカドが楽しめそうだ。
参照元:The Times、The Guardian、CBS NEWS、California Avocado(英語)、YouTube
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.
▼『California Avocado』による、アボカドの切り方を説明した動画
▼アボカドで出来た傷。あなたも気をつけてね!
Treated for #avocadohand at @LancsHospitals who told me injury more commonly seen from separating frozen burgers. North/South divide? pic.twitter.com/OCvqp5qFvO
— Caroline Page (@Janeca75) May 10, 2017