2017年4月12日、引退会見を行った元フィギュアスケート女子日本代表の浅田真央さん。いつも通りの笑顔と裏腹に、一瞬だけ見せた涙にグッと来た人も多いことだろう。栄光だけではなく挫折も多かった真央ちゃんの、フィギュア人生が集約されたような記者会見であった。
当然ながら、翌日13日のスポーツ紙は真央ちゃんの引退会見一色……かと思いきや。やはり “あのスポーツ新聞” だけはマイペースを崩さなかった。そう、純度100%の猛虎魂で構成される『デイリースポーツ』のことである。
・真央ちゃん一色
日刊スポーツ・スポーツニッポン・サンケイスポーツ・スポーツ報知・東京中日スポーツ・そしてデイリースポーツ。関東圏では上記6紙が主要スポーツ新聞とされているが、そのうち5紙については当然、浅田真央さんの引退会見が一面を飾っていた。
注目は、読売ジャイアンツ推しの「スポーツ報知」も、中日ドラゴンズ推しの「東京中日スポーツ」両紙ともに真央ちゃんの会見が一面を飾っていたところ。
通常であれば推しチームが一面に来るにもかかわらず、この日ばかりは真央ちゃんを一面にせざるを得なかったのだろう。それだけ日本中が真央ちゃんの引退会見に注目していたという証だ。だがしかし……。
デイリースポーツだけは違う。以下で各紙の見出しと比較しながらお伝えしたい。
・日刊スポーツ「真央は強い 引退会見で見せたプライド」
・スポニチ「真央 21年も長い間、凄いね、続けて来たね」
・サンスポ「真央涙 クリスマスに引退決意」
・スポーツ報知「真央 涙の理由 ~笑顔で終わろう~ 決めたから」
・トーチュウ「真央 気持ちも体も気力も出しきった」
・デイリースポーツ「逆転連勝 糸井で始まり糸井で締めた 猛爆6点」
日本中が真央ちゃん一色になったとしても、阪神タイガース愛を貫き通すこのブレなさ……。ここまで来たら、もはやアッパレとしか言えまい。実際にこれほど芯の通ったメディアもなかなかないだろう。
なお、過去には「イチロー選手のメジャー歴代最多安打記録更新」や「なでしこジャパンW杯制覇」といったトピックがあろうとブレなかったデイリースポーツ。逆にデイリーが各紙と同じ1面を飾るのは何なのか? 気になるところだ。
参考リンク:デイリースポーツオンライン
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼さすがデイリーさんや!