常識的であることが、必ずしもイイことだとは限らない。いわゆる “新発見” は、常識を破ってこそ見つかることが多いし、実際に「常識破り」は悪い意味で使われる機会の方が少ないハズだ。だがしかし……。

世の中には、常識的な方がいい事案が多いこともまた事実。特に1日の大半を共に過ごす「職場の同僚」には、なるべく常識的でいて欲しいもの。今回はその常識とは真逆の「非常識人間」にまつわる『非常識伝説』を、ランキング形式でお届けしたい。

・社会人経験ほぼゼロ

当編集部に、中澤星児という男がいる。入社して1年半が過ぎ、2017年の4月には35歳になる中年記者だ。現役バンドマンである彼は社会人経験がほとんどなく、ある意味ピュアな状態で入社してきた。以下で、彼が実際に起こした非常識な振る舞いをご覧いただこう。

・第5位:「面接の際、タバコをふかしながら待っている」

あれはまだ入社前のこと。面接を担当したGO羽鳥と佐藤英典によれば、中澤はタバコをふかしながら待ち合わせ場所にいたらしい。大多数の人が緊張するシチュエーションでも、物おじしない強心臓っぷり……実に大物感あふれる非常識人間である。

また、彼は面接の際「メチャメチャできる人間だと思われたらイヤだな」と考えていたという。本来ならば自分を大きく見せ、フカしてしまってもおかしくないが、彼は天性のナチュラリスト。「それで落ちたら仕方がない」と割り切れる心の強さがあるのだ。

・第4位:「突然タメ口になる」

基本的に中澤は礼儀正しい……というか、本人なりに気にしている。年上には敬語を使うし、年下でも呼び捨てにするようなことはしない。ただ、ちょいちょい「タメ口」が交ざる。特に何かを一生懸命説明しようとするとき、高確率でタメ口が発動するのだ。

おそらくこれは、体育会系と呼ばれる「ガチガチの上下関係」を知らずに育ってきたからであろう。ただし、彼はタメ口を使ってしまったと思ったら、すぐに「ああ、すみません」と謝っているらしい。……それでもタメ口は一向に減らないが

・第3位:「部屋が異常に汚い」

10年弱、一人暮らしをしている中澤。彼の部屋は……あり得ないほど汚い。前々から本人も「汚いですよ」とは語っていたが、その言葉に偽りナッシング。お手本のような “ゴミ屋敷っぷり” である。

百歩譲って、「汚すぎて片付ける気が起きない」「どこから手を付けていいかわからない」というならいいだろう。だが彼は、1度クリーンな状態に戻った部屋さえ徐々にゴミ屋敷化してしまうのだ。常識があれば彼のような汚部屋(おべや)にはならないに違いない。

・第2位:「片手で名刺を渡す」

先述したように、ほとんど社会人経験がないまま入社してきた中澤。なので、社会人のマナーについては一切の教養がない。彼が入社して間もない頃、「名刺できたんであげます」と、お客さんに片手で名刺を渡したときはこちらがビビった……。

その他、お客さんを呼んでおいて見送りしないことなど当たり前。ただし、彼に悪気はない……純粋に知らないのだ。非常識ピュアモンスター、それが中澤である。

・第1位:「ジーパンのままトレーニングに励む」

中年のおっさんならば、誰しもある程度は体型を気にすることだろう。中澤も例に漏れず、最近は夜の街をジョギングしているらしい。それ自体は良い心がけだが、なんと彼はほぼ毎日着用しているジーパンのまま、ジョギングしているというではないか。

さらに言えば、上着はいつも着ているコート、つまり「ジーパン+コート姿」でジョギングしているのだ……不審者やん? しかし彼はトレーニングウェアを購入するつもりは一切ないという。飾らない非常識人間、それが中澤なのだ。

その他、「ケンタッキーを食べたことが無かった」「坦々麺を食べたことが無かった」などもあるが、1つだけ言えるのは、中澤は誰にも迷惑をかけてはいない。ただ経験したことがなく、ただ知らなかっただけなのだ。名刺の件などは1度注意した後は、きちんと両手で渡すようになっている。

なお、本人は非常識の理由について「最初の1歩を踏み出すのが怖いから」と謎の釈明をしていたことは記述しておこう。……サッパリ意味がわからないことはさておき、冒頭でも述べた通り、非常識は決して悪いことではない。中澤の場合、本当に知らなかっただけなのだ。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ギターを弾いているときは本当にカッコいい中澤。

▼ロケットに入って一番うれしかったことは、希崎ジェシカさんに会えたことらしい。

▼中澤の靴下。これも衝撃的だった。