「青春18きっぷ」は、年齢に関係なく誰でも利用できるお得な切符だ。JR線の普通列車、快速列車が1回あたり2370円で1日乗り放題になるので、使い方次第では格安に旅行できる。鉄道ならではのゆったりした旅に憧れを抱いている人も多いだろう。
そこで今回は『青春18きっぷで東京-小倉間を1日で乗り継いだ人に起こりがちなこと40連発』と題し、計19時間の旅路の中で体験したことを「あるある形式」で紹介したい。甘酸っぱくもほろ苦い青春ドラマ、さっそくご覧いただこう!
・青春18きっぷで東京-小倉間を1日で乗り継いだ人あるある40
その01: 出発日前日に時刻表を何度も見返すが、どう考えても19時間は長い。
その02: 19時間あれば飛行機でアフリカにも行けるからだ。
その03: 経験者から「いくら寝ても静岡から抜け出せない」と聞いたが、多分アフリカに行く時の「まだ中国かよ」と似たような気持ちになるのだろう……。
その04: とにかくダイヤの乱れが無いことを祈る。
その05: 4時55分の始発に乗る予定だったが、気合いを入れすぎて4時30分に東京駅に到着する。
その06: 改札の窓口で出発のハンコを押してもらうと、かなり気分が高まる。
その07: 始発列車のドアが閉まった時がテンションのピーク。
その08: 品川5時10分発東海道線「小田原行」のドアは「開閉ボタン式」なので車内が温かい……と思ったが「閉ボタン」を押し忘れる人が多くて、やっぱり寒い。
その09: トイレ付きの車両に座った時の “安心感” は異常。
その10: 小田原到着後、1分後発の「熱海行」は向かいのホームで待機しているが、車両が短いためにホームの端から本日1本目の「乗換ダッシュ」をすることになる。
その11: 早川駅、根府川駅あたりで見える朝日は気持ちいい。
その12: 熱海・浜松間の33駅2時間半は、永遠の長さに感じられる。
その13: 死ぬほど寝たはずだがまだ余裕で静岡……なるほど噂どおりだ。
その14: サッカー部員が大量にやってきて起きる。
その15: どうやら練習試合に行くらしい。
その16: 目を閉じてもサッカー部員の会話が気になる。
その17: 頼むから寝かせてくれサッカー部員……と思ったが!
その18: JKの群れがやってきて爽やかに目が覚める。
その19: スマホのバッテリーが異常なスピードで減っていく。
その20: モバイルバッテリーは絶対に必要。
その21: 新幹線が超スピードで走り去って行くのを遠い目で見る。
その22: 浜松9時23分発「豊橋行」はトイレが無いので、豊橋到着後の7分間はマジで大事。
その23: トイレは並ぶ可能性があるので最優先、買い物はICカードで効率的に。
その24: 大垣に着く前に、周囲が “大垣ダッシュ” に備えて殺気立っていることに気付く。
その25: ドアが開いた瞬間のダッシュは青春ドラマそのものだが、さすがに引く。
その26: 関ヶ原駅でなんとなく外を見渡すが、戦の名残は感じられない。
その27: 京都、大阪、神戸といったメジャーな駅で、朝から行動を共にしていた青春18きっぷ仲間が次々に下車をしていくのだが……。
その28: この時点で小倉までまだ半分という厳しすぎる現実に震える。
その29: 姫路の「えきそば」の温かさが泣ける。
その30: 糸崎での25分は楽しみで仕方なかったがセブンイレブンが限界だった。
その31: 糸崎という「最後の希望」を失ってから一気に疲れが増す。
その32: 辛さがピークに達した広島からの満員電車はマジで地獄。
その33: 広島・徳山間の30駅2時間は基本的に白目。
その34: 徳山に到着後、もはやロボットのよう。機械的に「下関行」に乗り換える。
その35: 長い長い山口県ゾーンはマジで真っ暗、無表情のまま時間だけが過ぎていく。
その36: 下関から最後の「小倉行」に乗った瞬間、嬉しさのあまりニヤけてしまう。
その37: 門司駅を越えて0時をまわったことを確認する……長い長い旅が終わるのだ。
その38: ゴールテープを切るテンションで小倉駅に到着したが、駅員さんに「どうぞ」と言われてドライに旅が終わる。
その39: それでもいい、達成感は1人で味わうのだ!
その40: 帰りは絶対に飛行機。
なお、実際に体験した際の様子は、以前の記事でご紹介しているのでそちらも併せて参照してほしい。とにもかくにも、一生の思い出になることだけは間違いない。
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.