見事に決勝ラウンドに進出した、WBC日本代表こと侍ジャパン。悲願の王座奪還に向けて選手たちにはぜひとも頑張って欲しいところであるが、どうにも腑に落ちないことがある。
それは、大して野球好きじゃないくせにWBCになると、もっと言えば決勝ラウンドになると大騒ぎし始めるお祭り野郎の存在だ。彼らは一体なんのつもりなのだろうか?
・野球好きじゃなくてもWBCは見て欲しい
まず、私P.K.サンジュンは25年来のプロ野球ファンである。千葉育ちだったので千葉ロッテを熱烈に応援し、選手の名前はもちろん、歴代の監督や助っ人外国人に至るまで、あらゆるデータが脳内に蓄積されている。
だからこそ、第1回WBCで日本が優勝したときは猛烈に感動したし、3連覇を逃したときは涙に暮れた。今回のWBCでも、特にオランダ戦は手に汗握り応援したし、小久保監督の采配に一言物申したくなるのだ。
ただ、誤解が無いように言っておきたいのは「野球好きじゃなければWBCを見るな」とは言っていないということ。もちろん応援するのは構わないし、むしろ感動だってして欲しい。私が言いたいのは、熱中した挙句、仕事をサボり、他人にWBC熱を押しつけようとする大迷惑野郎の存在だ。
・大して好きじゃないのに
当編集部に、佐藤英典という男がいる。彼はかつて阪神ファンだった時期もあるようだが、「今はサッパリわからん」という程度の、野球熱のない男である。彼が野球好きだと感じたことは1度もなく、むしろ「ルールわかってますか?」と言いたくなるレベルの人間だ。
そんな佐藤が、2017年3月22日に行われた準決勝、対アメリカ戦を、職場で観戦していたことには驚いた……。得意気に「ちょっと隣でWBC観てるからよ」と捨てゼリフを残し、仕事そっちのけで試合を見守っているのだ……。
彼は「筒香? ソフトバンクの4番だろ」「平野? そんなヤツは代表にいない」「バレンティンが日本のどこかのチームにいるのは知っている」なんてことを言っている、浅はかな男である。どう考えても、WBCを楽しむ資質があるとは思えない。
・他人には厳しい
それなのに、仕事そっちのけでWBCに熱中し、何なら「WBCを観ていない」という同僚を発見すると、「なんでWBC観ないんだ! ええい、もういい!! お前みたいなヤツはWBC観る資格がねえ!」と激ギレするのである。彼は一体何を考えているのだろうか?
私が「じゃあ小林は?」などと質問を繰り返すと、「うるせえ! こまけえことはいいんだよ!! 応援する気持ちが大切だろ!」と逆ギレする始末。ハッキリ言って手に負えない。
もう1度言うが、野球好きじゃなくてもWBCを応援しても構わない。むしろ1野球ファンとして、これを機に野球の面白さを知ってほしいとさえ思う。ただ、彼のように節操なくWBCに熱中し、ましてや他人に押し付けがましい態度を取るのはいかがかと思うのだが、みなさんはどう思われるだろうか?
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼いったい何のつもりなのか?