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世界に自慢したい日本の伝統食、寿司。今は海外でもよく食べられるようになり、寿司が好きだという外国人も増えてきた。しかし、彼らが食べている寿司。あれは日本人的には、それ寿司か? と思う代物も多い。やはり寿司といえば日本だ。日本の寿司は世界一ィィィィイイ!

さて、これは私(あひるねこ)が中国を旅していた時の話だ。なんと回転寿司屋を発見してしまったのである。中国の回転寿司……これはカオスなことが起きているに違いない! しかし、ウキウキで中に入った私が見たものは、ある意味期待を大きく裏切る光景であった。

・中国にあるまじき事態

店に入った瞬間、まさかの言葉が耳に飛び込んできた。「イラッシャイマセー!」おいマジかよ。中国人の店員が日本語で挨拶をしてきたのだ。そもそも、店に入って挨拶をされること自体が驚きである。だって、ここは中国だぞ? カウンター席に着き周りを見渡しても、まるで日本だ。

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・日本の店だった

実はこの寿司屋、「元気寿司」という日本のチェーン店が出店している店舗だったのだ。ただ、それにしてもである。普通もっとこう……中国っぽくなるだろ。お釣りを無言で投げてよこしてくるようなさ。なのにどうだ? 向こうで「3名サマデース!」とか言っているではないか。

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・思ってたんと違う

まあ、肝心なのは寿司である。はやく「なんじゃこりゃぁぁぁああ!」っていう松田優作的なヤツをカモン。とりあえず、レーンを回っている寿司をフィーリングでパパッと取ってみた。が、しかし。えええ~、普通にウマそうなんですけど……。

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・嫌な予感

ほっき貝とトロサーモンの握りを見た次の瞬間、冷や汗が出た。これはヤバイ。なにか嫌な予感がする。まるで、体が細胞レベルでこの寿司を食べることを拒んでいるかのようだ。恐ろしいイメージが脳裏にチラチラと浮かんでは消える。私は、なんとかトロサーモンを口へと運んだ。

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恐れていたことが現実となった。ウメぇ……。醤油に九州のたまり醤油のような甘さがあるものの、脂が乗っていて美味。シャリも特に問題なし。基本ワサビは入っていなく、カウンターにある容器に用意されていた。やーめーてーよー、そういうツッコミどころがないのマジで、ヤーメーテーヨー。

・ことごとく裏切ってくる

焦った私は、回っていないネタを店員に直接頼んだ。そしたらその店員、「オーケー」などとぬかしやがる。私が中国人ではないことを察し、英語で返事をしたのだ。あーもうたくさん! 構わず中国語でまくしたて、わかんないのかよ面倒くせ~みたいなあの顔をしてくれってば!!

・もうやめて

ヤケになり、マグロ、エビ、タコを一気に注文。頼む、何か起きろ! しばらくすると、注文通りに寿司が席まで運ばれてきた。マグロ、エビ、タコ! それらを片っ端から口に入れる、が。くそぉぉぉおおお、全部普通にウメェェェエエ!! はぁ、君には失望したよ……。

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・中国での寿司

たしかにボストンロールなど、いかにもな寿司も回っていた。しかし、そういう類のものはあくまでオマケで、多くのお客は日本人と同じように回転寿司を楽しんでいたのだ。スーパーでパック寿司を買っている人も多く、思った以上に寿司は中国人の生活に入り込んでいるようである。

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・やはり高価

そして気になるお値段だが、手頃なネタだと1皿13~20元という感じ。つまり約170~330円(2017年2月15日現在)で、日本とさして変わらない価格帯だ。ただ、それだけあれば中国なら麺や丼がガッツリ食べられることを考えると、かなりの贅沢品と言える。ここにいるのは裕福な層なのだろう。

・次回への展望

正直、私の期待していた回転寿司とは少し違った。いや、少しってレベルじゃねーぞ! だが、それは日本の回転寿司が、寿司文化を正しく海外に伝えようと努めた結果なのかもしれない。この反省を活かし、次回は日本の手が入っていない怪しげな店を見つけ攻めてみようと思う。乞うご期待。

参考リンク:元気寿司(中国語)
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼まるで日本だ
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▼緑茶がウマい
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▼九州のたまり醤油のような甘さがある
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▼ワサビは入っていない
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▼まぐろ
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▼えび
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▼たこ
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▼隣の人が食べていた、ごまドレのかかった豆腐
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▼日本でもよく見るツナマヨ
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▼ボストンロールなど、いかにもな寿司もある
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▼なんとテーブルチャージが
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