以前、「16年前に人気アニメ『シンプソンズ』でトランプ氏の大統領就任が描かれていた!」とのニュースをお伝えしていたことがあった。
そして、あのホラーの巨匠スティーヴン・キングも、40年前近くに「トランプ大統領の出現」を予言していたとネットで話題を呼んでいる。なんでも彼の代表作に、新大統領にソックリなキャラクターが登場していたというのだ!
・スティーヴン・キングも「トランプ大統領の出現」を予言していた!?
ホラーの巨匠スティーヴン・キングは日本でも高い人気を誇る作家で、作品の多くが映画化されていることもあり、映画『シャイニング』や『ミザリー』などを見たことがあるという人は多いのではないだろうか。
そして、トランプ新大統領を彷彿とさせるキャラクターが登場するのが、1979年に出版された『デッドゾーン』だ。この作品も、1983年にクリストファー・ウォーケン主演で映画化されている。
・『デッドゾーン』に新大統領にソックリなキャラクターが登場!
本作の主人公は、交通事故に遭遇して、5年近く昏睡状態に陥っていた平凡な高校教師ジョニー・スミス。昏睡から目覚めると、触れた相手の未来が見える特殊能力が備わっていた彼が、核戦争を引き起こす次期大統領候補グレッグ・スティルソンの暗殺を企てる……というストーリーだ。
この次期大統領候補がトランプ大統領を彷彿とさせ、元ビジネスマンで超野心家、ゴールや夢を達成する自分に陶酔しているところもソックリだと言われているのである。
・キング自身も新大統領との類似性を指摘
スティルソンは大統領選に出馬した時は政治の経験もなく、最初は冗談にしか取られていなかった。しかし、徐々に人気を集めていった彼は最有力候補となるのだが、そのストーリー展開や小説で描かれる選挙キャンペーンの繰り広げ方、スティルソンの演説まで全てがトランプ大統領を思わせるというのだ。
そして2016年3月に、キング氏自身が「大統領候補に選出されるべきではない扇動政治家は、今に始まったことではない。37年前に出版された『デッドゾーン』にも登場している」と、自分が描いたキャラクターとトランプ氏の類似性を指摘していたのである!
キング氏の作品が現実となった訳だが、ちなみに『デッドゾーン』では、ジョニーがスキャンダルにまみれたスティルソンが自殺する未来を見て、幕を閉じている。
トランプ大統領が就任してから、そろそろ1カ月が経とうとしている。物議を醸した移民対策の大統領令をはじめ何かと話題が尽きないが、大統領に就任したからにはビジネスで成功した手腕を発揮して、世界経済を盛り上げていってほしいと思う。
参照元:Facebook @Dead Zone、Twitter @StephenKing、IMDb、Mashable(英語)
執筆:Nekolas
▼キング氏のツイートはこちら
Populist demagogues like He Who Must Not Be Named aren't a new thing; see THE DEAD ZONE, published 37 years ago.
— Stephen King (@StephenKing) March 15, 2016
▼『デッドゾーン』の予告編