京都などの観光地では、周囲の景観を崩さないよう、コンビニの看板を地味な色に変更するなどの配慮がなされている。観光客にしてみたら、写真を撮影する時に統一感がある方が仕上がりに満足できるので、嬉しい心配りであることは間違いない。

そんななか、「イギリスの田園風景をブチ壊す」との理由で、あるおじいちゃんの黄色い愛車が破壊される事件が発生! 憤ったおじいちゃんは、「次はライムグリーンの車を買ってやる!」と息巻いているらしいのである。

・黄色い車が景観をブチ壊しに!?

イギリスはグロスターシャーに位置するバイブリーは、「英国で最も美しい村」と称されたこともあり、14世紀に造られた ‟アーリントン・ロー” と呼ばれる通りが、独特な田園風景の景観を形作っている。

そんな、美しい村に住む84歳のピーター・マドックスさんの愛車は、バナナを思わせる黄色い車。そして2015年には、「黄色い車が景観をブチ壊している」とメディアに取り上げられ話題となったことがあったのだ。

・車が破壊される事態に!!

しかし、村を訪れる観光客の誹謗中傷にもめげず、ピーターさんは黄色い車に乗り続けていた。ところが、ある日おじいちゃんが車に乗ろうと近づくと、ボンネットに「MOVE FREDDIE:フレディを動かせ」と文字が刻まれ、傷つけられていたのである!

フレディーとは英ロックバンド、クイーンのフレディ・マーキュリーのことだと思われる。いつも奇抜なステージ衣装を身に着けていたフレディをたとえに、「派手な車を隠せ」と言っているのだ。

・次はライムグリーンの車を買ってやる!

しかも、片側の窓ガラスも全部割られており、おじいちゃんは、修理工に6000ポンド(約84万円)も修理代がかかると言われてしまったのだとか。

愛車を破壊されて憤ったピーターさんは、「次はライムグリーンの車を買ってやる!」と息巻いているそうで、車を破壊した犯人は、アーリントン・ローの写真を撮ることで報酬を得ているカメラマンの仕業ではないかと見られている。

いくら、アーリントン・ローの景色が美しく観光名所になっているとはいえ、ピーターさんは村の住人である。車は生活に欠かせないだろうし、車を破壊した犯人は犯罪行為に走る前に、「目立たない場所に駐車できないか」とお願いしてみるべきだったのではないだろうか。文句を言う人は、きっと車が何色でもケチをつけるのではないかと思う。

参照元:Twitter ‏@KookyCotswolds、METRO[1] [2](英語)
執筆:Nekolas

▼アーリントン・ローに駐車された黄色い車