恋のお相手を探す時、お互いに “好きな物” や ‟共通の趣味” にフォーカスしがちだが、実のところ人間は、‟嫌いな物” が一致すると意気投合しやすい傾向にあるのだとか。
抗議デモなどがその良い例だと言えそうだが、そんな ‟嫌いな物” を基本に恋人候補を選出する出会い系アプリ「Hater:ヘイター」が、大きな話題を呼んでいるので紹介したいと思う。
・‟嫌いな物” を分析して恋の相手を見つけるアプリが誕生!
‟嫌いな物” を分析して、ピッタリな相手を探す出会い系アプリ「ヘイター」を開発したのは、投資銀行ゴールドマン・サックスの元従業員だった29歳のブレンダン・アプラーさんだ。
使い方は簡単で、まずはスマホやタブレットにアプリをダウンロードして、個人情報を登録して会員に。すると、画面に次々とトピックが上がって来るので、‟Love:大好き” なら上にスワイプし、‟Hate:大嫌い” なら下へ、‟Like:好き” なら左で ‟Dislike:嫌い” なら右へスワイプするだけである。
・運命の相手を見つけるためのトピックは2000にも!
2000ものトピックの内容は、ドナルド・トランプ新大統領から歩くのが遅い人、挨拶のキスやグルテンフリーのダイエットが好きかなど多岐にわたっている。
最初ブレンダンさんは、冗談半分でヘイターのアイディアを思いついたのだが、人々が ‟嫌いな物” に関して結束するように思えたことから、「これはイケる」と思ったのだとか。そこで調査を開始したところ、「嫌いな物が一致する人はウマが合う」との研究結果があることを知り、アプリの開発に向けて本格始動を始めたのである。
・他の出会い系アプリより抜きん出た存在に!?
ブレンダンさんは、「アートが好きだとかサーフィンが好きだとか言われても、‟それで!?” といったレベルです。ヘイターは、そんな ‟恋に恋する” アプリとは対極にあるのが良いのだと思います」とコメント。
この世には出会い系アプリが山ほどあるが、そのほとんどが会員の共通性をもとにマッチングを決めることから、そういった意味でヘイターは抜きん出た存在だと言えそうだ。
確かに、なかなか自分が嫌いな物は譲れず許容範囲が狭いだけに、そこを共感してもらえる人物とは、運命共同体のような関係になれるかもしれない。今までに、いろいろ出会い系アプリを試したけど良い相手に巡り合わなかったという人は、ヘイターを試してみてはどうだろうか。
参照元:Facebook @Hater、Mail Online、The Sydney Morning Herald(英語)
執筆:Nekolas