宗教は、人々の心の救いとなり平穏をもたらすと同時に、争いの原因になることもある。そして、近年では新興宗教が次々に誕生しているが、そんな一つがハリウッドセレブに信仰者が多いサイエントロジーだ。

あのトム・クルーズも熱心に信仰していることで有名な宗教だが、そんなサイエントロジーが、映画『グリース』で大ブレイクしたジョン・トラヴォルタのキャリアをダメにするところだったらしいのだ!

・サイエントロジーってどんな宗教!?

本題に入る前に、サイエントロジーがどんな宗教なのかを簡単に説明しよう。アメリカ人のL・ロン・ハバードが創始し、心の病気となる ‟反応心” を取り除くダイアネティックスというカウンセリング技術を掲げ、人間の精神性を高めることを目標としている宗教だ。

鬱(うつ)や心の病気を治す精神安定剤・向精神薬などの服用を拒絶し、こういった薬の使用を信者は禁止されている。そして、サイエントロジーは信者の私生活に関しても口添えすることが多く、なにかと批判の対象となることが多い宗教でもある。

・『パルプ・フィクション』の主演を蹴るところだった!

そして、サイエントロジーがジョン・トラヴォルタに、クエンティン・タランティーノの傑作『パルプ・フィクション』に出演しないようアドバイスしていたと、海外サイトが報じているのだ!

それによると、タランティーノ監督から同作の主役をオファーされた時、ジョンがサイエントロジーに脚本を見せたところ、「引き受けるべきではない」と言われたのだとか。なんでも、ジョン演じるビンセント・ベガが、ヘロイン依存症の暗殺者という役柄だったからだそうだ。

・主演を断っていたら今のジョンはなかった!?

ジョンは、『グリース』と『サタデー・ナイト・フィーバー』で70年代に一躍人気俳優になったものの、1980年代は落ち目に……。そんな彼を救い、スターの座に返り咲くきっかけになったのが『パルプ・フィクション』である。

結局、ジョンはサイエントロジーのアドバイスを聞き入れずに同作の出演を決めた訳だが、もし断っていたら俳優として再起を遂げることはなかったかもしれない。

なにかと物議を醸すことが多いサイエントロジーだが、何を信仰するかは信者の自由である。ただ、心の拠り所にしつつも、自分を完全に見失わない心掛けも大切ではないだろうか。

参照元:Facebook @Pulp FictionMETRO(英語)
執筆:Nekolas

▼『パルプ・フィクション』の予告編はこちら