新幹線乗り場の改札を抜けると、旅行気分でついつい舞い上がってしまう。日本の新幹線は世界一安全で正確な上、見た目も相当カッコイイ。乗っているだけで特別な感情が湧き上がってくるのは筆者だけではないだろう。新幹線って……最高だ。
今回は、そんな高揚気分をわずか300円で味わってきたので紹介したい。もう一度言う、300円だ。好みの駅弁を買い込んだら列車がやってくるホームへ……って、駅弁より新幹線チケットの方が安いってマジかよォォォオオオオオッ!!
・博多南線
やってきたのは九州最大の乗降客数・規模を誇る『博多駅』だ。どうやら、噂の300円新幹線が走るのは、博多駅と博多南駅を結ぶ博多南線とのこと。理由は後述するとして、さっそく自動きっぷ売り場へと向かった。すると……!
「新幹線自由席」のタブの隣に「博多南線」のタブを発見。タップして、博多南駅を選択すると……おおおおお、マジで300円じゃないか。200円の乗車券と100円の特急券を受け取り改札へ。切符はよくある小さいやつ。新幹線用のでかい切符ではない。
・博多南駅へ
さて、改札に切符を通したら「新大阪行」や「鹿児島行」の時刻表を眺めて気持ちを高めるのがオススメだ。博多南行専用の時刻表をチェックするのは、その後で良い。また、ホームに上がる前に「おみやげ街道」や「博多銘品蔵」へ行くと、さらに旅行気分が増すだろう。
時刻表どおりに、全席自由席8両編成の新幹線はやってきた。当たり前だが、中は普通の新幹線である。ほとんど人がいなかったので、リクライニングをMAXまで倒して一休み……と思ったら、約9分でローカル感の漂う博多南駅に到着。贅沢な時間はあっという間に終わった。
・在来線扱い
聞くところによると博多南線は、博多駅から南に約8キロ先にある新幹線車庫までの回送線を沿線住民からの要望により旅客線化したものらしい。新幹線車両を使用しているが、この区間のみ在来線扱いになるそうだ。バスで約1時間の距離が新幹線なら10分なので、普通に “使える” 路線である。
また、博多南駅ホームからは圧巻の光景を目にすることができる。ズラッと並ぶ新幹線はカッコイイを通り越してセクシーだ。大人も子供も間違いなくテンションが上がるだろう。また、新幹線車両基地がデザインされた駅スタンプも要チェックである。
帰りももちろん300円で博多駅へ。あっという間の新幹線旅であったがとても満足できたぞ。電車に詳しくない方でも楽しむことができると思うので、博多エリアに来る予定があれば、往復600円の新幹線旅行を楽しんでみてはいかがだろうか。
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼きっぷ売り場へ
▼きっぷを買うを選択
▼「博多南線」のタブを選択
▼「博多南300」を選択
▼300円!!
▼切符は小さいやつが2枚
▼時刻表を見て旅行気分が高まる
▼博多南線専用時刻表
▼お土産屋さんもチェック
▼博多南駅行きの新幹線がやってきた
▼中は普通の新幹線だ
▼博多南駅に到着
▼利用者は多いようだ
▼乗っていた新幹線は「岡山行き」になり博多へ
▼新幹線車両基地はマジでカッコイイ
▼駅スタンプもチェック
▼博多駅まで戻るのも300円
▼博多へ
▼博多に到着すると「小倉行き」になった