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何かと話題になる、漫画原作の映画化。今年は、大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』が実写化される予定だ。きっとファンは心配で仕方がないのではないだろうか。2015年の『進撃の巨人』を観た私(佐藤)は、あの時の悪夢が繰り返されないか、気が気でならない……。

その進撃の巨人が、ハリウッド版でリメイクされるとの噂がある。これが本当なら、あの日本版2部作の悪夢を葬り去ることができるのではないか!? ぜひとも実現して欲しい! ところが、講談社は……。

・ワーナーが交渉か?

進撃ハリウッド版に関する内容を伝えているのは、アメリカのエンターテイメント情報サイト「Deadline」である。同サイトによれば、米ワーナーブラザーズが作品の映画化の権利の交渉しているらしい。

さらに、現在公開中の『ハリー・ポッター ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のプロデューサーであるデビッド・ハイマンが、ハリウッド版『進撃の巨人』のプロジェクトを手がけるという。

ということは……『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(前編)と、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』(後編)の2作品が、ハリウッド版としてリメイクされるのだろうか!?

・本当であって欲しい

真偽のほどは定かではないのだが、これが本当なら、あの日本版の闇を葬り去ることができるのではないだろうか! 本当ならマジで嬉しい!

私はアノ、衝撃的な日本版前編後編を全部見てしまった……。忘れることができない、なぜあんな話になったのか? 原作との比較は置いておいたとしても、「登場人物全員がイカれてんのか?」と思わずにはいられなかった。

・日本版は悪夢だった

なかでも際立っていたのが、敵地での突然のロマンチックな演出。さらに敵地にありながら、なぜピアノを弾くのか? そもそもなぜそんなところにピアノがなければならなかったのか?

映画版のミカサがエレンを恨んでいた理由が全然わからないし、それなのに最後は2人がいい感じになった理由もわからない。そもそも調査兵団が雑魚すぎてあきれてしまった。

原作をどう読んだら、あんな形で実写化するのか全然意味がわからなかったのである。後編公開を記念した上映会で、監督は涙してたけど、泣きたいのは長年作品を支えてきたファンじゃないのか? そう思っていた。

・講談社は……

ところが、この希望的な報道を出版元の講談社がバッサリ。シネマトゥデイが報じるところでは、広報担当者がハリウッド版の噂を否定したのだ。詳しくはシネマトゥデイを確認して欲しい。

ああ、アノ悪夢は葬り去られるのかと思ったのに……。私が思い描いた夢は、ほんの30分くらいであっさりと消え去ってしまった。アノ映画が、最初で最後の実写版であって欲しくない。誰かリメイクしてくれ~!

参照元:Deadline(英語)、シネマトゥデイ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24