無限の住人新1巻カバー-修正入校
「実写化不可能」と呼ばれるマンガ作品は多々あるが、今回実写化が発表された『無限の住人』はかなり不可能な部類に入るのではないだろうか。しかも、主演は木村拓哉さんだというから驚きだ。下世話なオッサンである主人公の万次とは似ても似つかないこのキャスティングに、早くも原作ファンがネット上でブチギレている。

・『無限の住人』とは

不死身の侍・万次が主人公のこの作品は、連載当初から「ネオ時代劇」というキャッチフレーズがついていた。侍のいた時代を舞台にしており、躍動感あるバトルが魅力の1つであるため「時代劇」なのだが、主人公や登場するライバルたちは普通の斬り合いはしない
無限の住人新3巻カバー-修正入校
まず、違うのは武器。ほとんどのキャラが特殊な形状の刃物を使っており、主人公の万次に至っては、敵から奪って集めたたくさんの刃物を体中に仕込んで状況に応じて使い分ける。地の利なども利用しまくりで、ほとんどの場合、臨機応変さで勝敗が決する

時代劇で描かれる斬り合いよりも奥行きがあり、所詮「殺し合い」という作者の意志さえ感じるその闘いは、まさに「ネオ」と呼ぶにふさわしい。ちなみに、私(中澤)が好きなのは、数少ない日本刀使いであり最強キャラの1人・吐鉤群(はばきかぎむら)だ。

・実写に登場予定のキャラ

なお、実写映画では万次とヒロイン浅野凜(あさの りん)を付け狙う剣客集団・逸刀流(いっとうりゅう)の黒衣鯖人(くろい さばと)、閑馬永空(しずま えいくう)、天津影久(あのつ かげひさ)、乙橘槇絵(おとのたちばな まきえ)は登場予定だという。
無限の住人新2巻カバー-修正入校
また、逸刀流の敵である無骸流(むがいりゅう)の百琳(ひゃくりん)、尸良(しら)、偽一(ぎいち)も登場する予定とのこと。この実写化についてネットの声は以下の通り。

・ネットの声

「勘弁してくれ」
「キムタクが無限の住人…」
「キムタク主演か…頑張れ!!!」
「え?万次役キムタクなの? 合わないなぁ」
「し…主演キムタク…?????」
「無限の住人の実写化キムタクって…」
「キムタク主演はちがくねぇか?」
「主演がキムタクで良いと本気で思っているのか?」
「キムタク主演の無限の住人とかいう大型核地雷」
「キムタク主演の無限の住人に暗雲だな」
「キムタク…もう実写やめぇや…」
クズ映画の予感しかしない
「進撃の巨人越えなるか!?」
「無限の住人の原作好きなんですが監督三池で主演キムタクって考えうる限り最悪な組み合わせで笑ってる」

主演キムタクに違和感を覚える原作ファンは激怒していた。確かに、キムタクのイメージとは全然違うんだよなあ……。もし、吐鉤群が登場して小栗旬さんだったらどうしよう。なお、映画は2017年のゴールデンウィークに公開予定とのこと。映像公開前から肩透かし感が半端なさそうなこの作品。ライバルは『進撃の巨人』か?

参考リンク:『無限の住人』公式HP、Twitter @mugenmovie
画像:(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
執筆:中澤星児

▼原作者・沙村広明の描き下ろしビジュアルによる新装版第1~3巻も発売
無限の住人新1巻カバー-修正入校
無限の住人新2巻カバー-修正入校
無限の住人新3巻カバー-修正入校
(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会