【実話】変態仮面のコスプレで交番に行ったら、危うく逮捕されかけた話(2ページ目)
まずは、2人のお巡りさんについて説明しておこう。1人は30代後半の巡査、仮に「高橋巡査」とする。もう1人は30代前半の巡査で名前は「田中巡査」としよう。2人はメチャメチャ怒っていたが、特にヤバかったのは年下の田中巡査の方だ。我々、2人の変態仮面が着席するなり、田中巡査はこう切り出した。
田中巡査:「なにやってんだ、おめーらよ!」
PK:「えーと、変態仮面という漫画のコスプレをしてまして……」
田中巡査:「そんなことはわかってるんだよ!! なんでそんな格好してるのかって聞いてんだよォォォオオオオ!」
PK:「あ、はい。実は映画公開を記念して販売されている限定ラーメンが近所にありまして……」
田中巡査:「その格好でラーメン食べに行こうとしてたのか! ……アアンッ? やっていいことと悪いことの区別もつかねーのかァァァァアアア!?」
PK:「公然わいせつには当たらないと思ってました……」
田中巡査:「んなわけねーだろ! ほぼ裸じゃねーか!!」
──と、若い田中巡査はとにかく激怒している……しまくっている。こんなに怒鳴られたのは久しぶりだ……。
一方、最初の1分くらいは怒っていた年長者の高橋巡査は、激怒レベルからは少々トーンダウンしている様子。
高橋巡査:「変態仮面か。懐かしいな。まさか漫画と同じくパンツも盗んだわけじゃないよな?」
PK:「も、もちろんです。これは購入したものです」
高橋巡査:「あと網タイツは はいてないのか? 漫画では付けてただろ?」
──と、やたら変態仮面に詳しい。こ、これは……救いを求めるなら高橋巡査一択! 年齢的に考えれば高橋巡査の方が偉い可能性は高いし、ここで精一杯謝り倒して釈放してもらうしかあるまい!!
この時点で本当に反省していたし、特に田中巡査にはコッテリ絞られていた。自分では確認できないが、相当落ち込んだ表情をしているハズ……と思ったその時! 田中巡査がこれまでで最高レベルのボリュームで雄叫びを上げたのだ。
「お前ら、いい加減パンツ取れェェェェエエエエエ!!」
──と。そう、我々も極限の緊張状態だったので、頭からパンツを被っていることすら完全に忘れていたのである。
ところが田中巡査には「反省の色なし」と見えたようで、高橋巡査に軽く耳打ちすると、襟元の無線で通信し始めたではないか。
「えー。こちら○○警察、○○派出所。現在、2人の変態を確保。至急応援されたし」
……えっ? こっちの戦闘能力はゼロなのに応援ですか……? てか完全に、僕らをブタ箱にぶち込もうとしてるじゃないですか……。これはマジのマジで、前科者入り待ったなしなのか?
そして変な言い方だが、日本の警察は改めてスゴイ。田中巡査の通信からわずか数分後には、なんと4台のパトカーと8人の警察官が交番に集結したのである。2人の変態仮面と、高橋・田中両巡査を含む合計10人の警察官……本物の変態仮面でも逃げ切れないぜ?
警察官の群れに見守られながら始まった、田中巡査による炎の尋問。ここまで大人しかったYoshioが必死の抵抗を見せる、怒涛の展開が始まったのだ……。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
イラスト:稲葉翔子
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