ロケットニュース24編集部について、よく言われることがある。「楽しそう」とか「みんな仲良さそう」とかだ。そんなことはない。編集部内は結構静かで、室内を静寂が満たしていることが多い。
全然楽しくないし、全然仲良くもない。しかし! ある音がした瞬間だけ、全員が異様にテンションが上がるのだ。その瞬間の写真が楽しそうに見えるだけなのだが、職業病なのか、全員がある音に反応してしまう。
・普段は静寂
その音とは、カメラのシャッター音である。音がならない時は、全員寡黙。パソコンの画面をずっと注視している。りょうは、新人なので、メンバーとしてついて行くのに精いっぱい。
サンジュンは、ライターでありながら編集作業も行わなければいけないので、本当にあまりしゃべっているヒマがない。
専門性の高い記事を書くことが多いK.ナガハシは、自らの記事の整合性をたしかめるのに余念がない。
バンドマンでもある中澤星児は、音楽を聞いている時が一番集中できるという。
和才雄一郎は編集部で1番寡黙な男。静かに記事を精読しながら、内容と文章をチェックしている。
そして私(佐藤)は、何か面白いアイディアが降って来ないかな~と、一日の大半、天井を見つめて過ごす。
会話は必要ないのである。こんな状況で、楽しそうに思えるだろうか? 私は全然楽しくないし、この職場は私も含めて異常だとさえ思っている。
だが! 「皆さん、ちょっと写真お願いしていいですか? 撮りますよ~!」と声がして、カシャッ!! とシャッター音がすると……。
佐藤「うん?」
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
「皆さん、ありがとうございま~す! OKで~す」、撮影が終わると元通りにシ~ンと静かになる……。
そこでまた、「すみません、もう1回お願いしま~す!」。カシャッ!
全員「うん?」
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
カシャッ!
・合理的な男
職業病とは悲しいものだ。どんなにテンションが低くても、無条件で反応してしまう。唯一この反応がないのが、和才だけ。
無駄なことに興奮したりしない、超合理的な男なのである。それから、GO羽鳥は体調不良により、この日ちょっとテンションが低かったと申し添えておこう。とにかく当編集部は、それほど楽しくもないし、それほど仲良くもない。現場からは以上である。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24