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信頼できる上司に出会うことは、部下にとってとても重要だ。上司との関係が仕事を左右するし、働く意欲にも影響を与える。部下から見て上司が、「ヤバい人かも?」とか「壊れたのかな?」と感じるようになると、ヤバい。「この会社大丈夫か?」と帰属意識にまで影響を与えてしまうかもしれない。

これは、何を隠そう弊社。つまりロケットニュース24編集部の話である。40代男性とは私(佐藤)。編集長GO羽鳥は、私の上司。その彼が最近女装に目覚めたらしい。それだけでもちょっとビックリなのだが、怪しいポエムを詠み出した。この会社、ヤバいかも……。

・ただの変身とはちょっと違う気が……

今さら驚くことではないかもしれない。なぜなら私もドナルド・トランプに変身したり、氷室京介に変身したりしているから、女装はそれほど驚くことではないと思っている。変身願望は、多少なりとも誰にでもあるものだと思うから。

・自分のことを「レイらん」と呼ぶ

だが、問題はそのキャラに入り込む度合いが全然違うことだ。私は面白くなれば良いと思っているのに対して、羽鳥はそのものになり切ってしまう。女装をすると、自分のことを「レイ」という架空の女性であると認識しているようだ。

そして自らを「レイらん」と呼ぶ。その発言をSNSで見かけたとき、私は背筋がゾワっとなった。彼の投稿はこうだ。

「レイらんのジャーマネはプリン頭の彼。本名は中澤、レイらんは中ピーって呼んでるのダ♪」

自らを「レイらん」と呼び、部下の中澤を「中ピー」と呼んでいるのだそうだ。一度も中澤のことを中ピーなどと呼んだことはない。誰に対して、何をアピールしているのか、まったく不明だ。脳内で何かヤバいホルモンが分泌されている、そう思う以外に合理的な説明が思いつかない。

・まさかローラと同一視?

さらに、こんなことまで投稿している。

「え? ローラ(@rolaofficial )かと思った? ンモ〜、チガウし! 英語でRAY、レイちゃんなのダ♪」

女装した自分があのローラさんと間違えられると思っているらしい。信じられない厚かましさ。オッサンが女装したくらいで、ローラに匹敵すると思っているところが、すこぶる腹立たしい。わざわざメンションまで飛ばすとは、スパム顔負けである。迷惑メール評論家がスパマーになってどうするんだ。「スパマー羽鳥」と改名すべきだ。そのうえで、「レイちゃんなのだ♪」、私が壁にパンチしたことは言うまでもないだろう。

・意味不明のポエムを詠む

さらにひどいのがこの内容……。

「ホッントこの街、どうかしてるわ。私に声をかけてこないなんて。
木を見て森を見ず、みたいなね。
金を見て鳥を見ず、みたいな。
万を見て金を見ず、みたいな。
ちょっと深すぎたからしら。ウフフ」

ナゾのポエムを詠み始めた。ナニを言ってるのか、まったく不明。深いとか浅いとかそういう話ではなく、完全に自分に酔っていることが窺える。

・エサを与えないで欲しい

今まで当編集部は奇妙なことや奇抜なことをやってきたが、羽鳥の行動言動はそれらから逸脱している。なぜなら、笑えないからだ。比較的冷静に判断するサンジュンに意見を求めてみると。

「てか、マジでヤバいですよね。何がヤバいかって、本人がノリノリ……というか、完全に別人格化してるのがヤバいですよ。一部では “かわいい!” とか言われてるみたいですけど、どう見てもオッサンじゃねーか! 目を覚ましてくれ!!」

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そうなのだ。一部でカワイイとの意見があるため、羽鳥は図に乗ってキャラ作りに拍車をかける。当然脳内のヤバいホルモンはその評価に呼応して、ドバドバと分泌しているに違いない。どうか、彼にエサを与えないで欲しい。そのエサを栄養に、彼の承認欲求はスクスクと成長してしまうから。

・恐怖と危機感

自分には関係ないと思っている人は、少し想像してみて欲しい。普段お世話になっている上司が、ある日突然女装に目覚めて、SNSに意味不明のポエムを投稿していることを発見してしまったら……。あなたは恐怖を感じずにはいられるだろうか。私は、耐え難い恐怖と危機感を覚えて仕方がないのだが……。どうすれば良いのか……。

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執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24