「淫らな袋」、「防弾チョッキ」、「愛のグローブ」、「ビーナスのシャツ」……一体これらの言葉が何を指しているかあなたは分かるだろうか? そう、我らが救世主コンドームだ!
性感染症、望まない妊娠、HIV など様々な脅威から人類を守ってくれるコンドームだが、なんとこの度子ども向け番組に登場! しかも料理コーナーで使われて、物議をかもしているというではないか。詳細をお伝えしたい。
・人形がスコットランド伝統料理ハギス作りにチャレンジ!
問題の放送があったのは、スウェーデンの国営テレビ局「スウェーデン・テレビ(SVT)」。子供向けのパペットショーでスコットランド名物ハギスを作るシーンでのことだ。
ハギスとは、羊の内臓のミンチに刻んだタマネギやオート麦、スパイスなんかを加えて、羊の胃袋に詰めて茹でるスコットランドの伝統料理。現代では、羊の胃袋のかわりに人工皮膚などが使われることが多いとされている。
・人形「おばあちゃんのハンドバッグに入っていた風船を使う」
そんなハギスを、番組内でボンという名のパペットが作ったのだが、彼が使ったのはコンドーム! 問題のシーンを報じた英メディア『Scotland Now』によると、「ハギスを作りたいのに動物の皮膚がない」とつぶやくボン。そこで彼は “おばあちゃんのハンドバッグの中から見つけた風船” で代用することにしたのだとか。
しかし彼がハギス製造機に取り付けたものは、どうにも風船っぽくない。たしかにゴム製だけど、ものすごーくコンドームっぽいのだ……。
・番組関係者は、コンドームだと認めている
このシーンを見たお父さんお母さんもコンドームに気が付いたようで、テレビ局に抗議が殺到することに。テレビ局の Facebook にも「汚らわしいし、倫理的に間違っているし、ものすごく不適切な表現だ」「6歳の甥は、普通の風船じゃないと気付いていた」など怒りのコメントが寄せられているという。
『Mirror Online』によると、番組関係者は「子どもではなく、親を楽しませるために冗談でやったこと」とコンドームを使用したことを認めたそう。「この種の冗談は理解されにくいものですが、一定の年齢に達した子どもが、ユーモアある番組の中でコンドームを目にすることが不適切だとは思いません」とも語っているのだった。
たしかにコンドームは大切なもの。でも、小さな子どもに質問されてサラリと説明するのもちょっと難しそう。あなたはこのシーンをどう見るだろうか? ちなみに日本にも『作ってあげたいコンドームごはん』ってのがあるんですよね。
参照元:Scotland Now、Mirror Online(英語)、相模ゴム工業株式会社 コンドームの豆知識
執筆:小千谷サチ