Joker

アメコミ映画に欠かせないのが主役と対決する悪役だが、場合によっては悪役のインパクトが強すぎて、他の登場人物を完全に食ってしまうことがある。

まさに、そんな悪役の代表格である映画『バットマン』シリーズのジョーカーは、年月を経てかなり変貌を遂げてきた。もうじき、日本でも公開される『スーサイド・スクワッド』に新生ジョーカーが登場することもあり、どのように、‟ジョーカー” が進化を遂げてきたのか紹介してみたいと思う。

・初代ジョーカーは陽気なヤツだった!

1966年に、最初の『バットマン』映画が公開されて以来、4人の俳優が実写版でジョーカー役を演じている。初代ジョーカーを演じたシーザー・ロメロは、コメディ要素が強い作品のトーンに合わせて、コミカルな役作りをしていた。最近の作品で、『バットマン』シリーズを好きになったファンは、かなり、シーザー演じるジョーカーに違和感を覚えるのではないだろうか。

・2代目からジョーカーがダークな悪役に!!

そして、1989年公開の『バットマン』で、2代目ジョーカーを演じたジャック・ニコルソンが、役に大きな変革を起こすこととなる。彼は、キレやすく暴力的な性質を役柄に味付けすることで、よりダークなジョーカー像を生み出し、アメコミ映画を代表する悪役 ‟ジョーカー” のイメージを決定的にしたと言える。

・3代目がジョーカーの伝説を築き上げる!

そして、2008年公開の『ダークナイト』で、3代目ジョーカーを演じたヒース・レジャーは、映画の完成を見る前に薬物併用摂取が原因で急逝。ヒースは、ジャックが確立したダークなジョーカー像を、さらに、カオスの権化レベルのサイコパスに仕立て上げ、その圧倒的な役作りで大絶賛される。

彼は、鳥肌もののジョーカーの演技で映画界に伝説を残し、各主要演技賞を総ナメにした。

・4代目の役作りの仕方がハンパない!

そんな、ヒースの偉業を引き継ぐ形で、『スーサイド・スクワッド』で4代目ジョーカーに抜擢されたのが、イケメン俳優のジャレッド・レトだ。彼は役作りに心酔するあまり、共演者に動物の死骸や、使用済みのコンドームなどを送りつけたのだとか! 一体彼が、どんな新生ジョーカーを作り上げたのか、スクリーンで見るのが楽しみである。

『スーサイド・スクワッド』は、日本で2016年9月10日より全国ロードショーが開始予定だ。歴代と比べながらジョーカーの進化っぷりを楽しめば、より作品を堪能できるのではないだろうか。

参照元:YouTube
執筆:Nekolas

▼これがジョーカーの進化だ!

▼ジャック・ニコルソンがジョーカーを演じた『バットマン』の予告編
https://www.youtube.com/watch?v=F2vFcY-8gjc

▼ヒース・レジャーがジョーカーを演じた『ダークナイト』の予告編

▼ジャレット・レトが新生ジョーカーを演じる『スーサイド・スクワッド』の予告編