運転が嫌いだという人からよく聞かれるのは「駐車が苦手」という声だ。クルマの可動範囲は限られている。とくに狭い車庫やギュウギュウ詰めの駐車場では、何度も切り返したり、幅寄せをしたり……慣れる前に苦手意識を持ってしまう人もいるだろう。
だがしかし! もしかしたらそんな悩みから解放されるかもしれない! というのもタテヨコ自由自在、全方位に動くタイヤが発明されたというのだ!! うおおお、これで縦列駐車も怖くねええ!! その様子は動画「you’ve never seen a car do this…」で確認できるぞ。
・ありえない動き
さっそく動画を確認してみると、そこには1台の乗用車が映し出されている。すると何ということでしょう。クルマが、回転台に乗せられているかのごとく、その場でクルクルと回り始めたではないか! さらに、横にスーッとスライドする動作まで見せている。
嘘でしょ!? クルマがこんな動きをするなんて!! でもこれなら、狭い駐車場も難なくスルリと入れてしまうだろう。小回りきくとかナントカとか言ってる場合じゃねえぞ!
・タテヨコ自由自在「全方位タイヤ」
もちろん地面にはタネも仕掛けもない。キモはタイヤだ。その秘密は、動画でバッチリ明らかにされている。
我々が知っているタイヤとは、前後にしか回転できないものだ。しかしこのタイヤは、ゴムの部分がホイールに巻き込まれるかのようにムニュムニュブリブリ動くため、不可能だった横の動きを実現させているのである。ちなみに動力はクルマのバッテリーから供給されているそうだ。
・トラック運転手が発明
そんな夢のようなタイヤを作ってしまったのは、カナダのトラック運転手ウィリアム・リディアードさん。彼は8年の歳月と8万カナダドル(約630万円)を費やし、このタイヤを生み出したのだという。
横のスライド動作ができるタイヤ自体は、世界初ではないものの、このように日常使いできるクルマに取り付け可能なものは、これまでにはなかったそうだ。
・お値段は1本15万円を想定
まだまだ改良の余地はあり、今すぐ市販されるわけではないのだとか。なお、気になる価格はクルマの種類によって前後するものの、タイヤ1本あたり2000カナダドル(約15万円)を想定しているとのこと。製品化に向けて、協力してくれる企業の出現を期待しているそうだ。
うんうん、需要はありそうだし、ビジネスパートナーもきっとすぐ見つかるのではないだろうか? もうちょっとお安ければ嬉しいけど、市販されたらマジで革命。「小回りがきく」なんて概念がふっとびそう! 誰でも、ごっついクルマに乗れるのも夢ではないかもしれないぞ!!
参照元:YouTube、CNBC、autofocus(英語)
執筆:沢井メグ
▼こちらがその動画だ!