たしかに気象予報士の人々は、男女ともにスカッと爽やかな人が多い。だからといって、必ずしも気象予報士が爽やかでいなければならない法はないし、かつ “爽やか” という定義も人それぞれ違う。

彼らが良いと思った服装やスタイルで、的確なお天気情報を伝えてくれれば十分なはずだ。しかしこの度、ある気象予報士の服装に「朝帰りみたいでだらしがない」との批判が寄せられたというのだ。

・視聴者「気象予報士の服装がだらしない」

米ニューヨーク州シラキュースのテレビ局で気象予報士として働くモリー・マトットさん。ある日曜の朝のニュース番組でマトットさんがお天気を伝えたところ、彼女の服装に対して、視聴者から以下のような批判のメールが寄せられたそうだ。

「意地悪で書いている訳ではないのですが、彼女の今日の服装はヒドかった。朝帰りしたままテレビに出ているような、だらしのない格好でした。もっと衣装に気をつけたらどうですか。脇からはみ出した胸や、けばけばしいアクセサリー。色使いもメイクも悪いですね。日曜の朝からビックリしてしまいました」

批判されたマトットさんの服装を見てみれば、多くの人が「そこまで言うほどか?」と首をひねるだろう。濃い紫色のノースリーブのワンピースにオシャレなネックレス、美しく仕上げられたメイク。うーん、朝帰りにも見えないし、別にだらしなくないけどなあ……。「気象予報士とは、かくあるべし」と強いイメージを持っている人が批判したのかもしれない。

・気象予報士「私の仕事は、正確な気象情報を分かりやすく伝えること」

当のマトットさんは、この批判を見捨てておけなかった模様。けれどもムキになって反論するのではなく、自身の Instagram 上で冷静な返事を公開したのだ。

「私の仕事は、正確な気象情報を分かりやすくお伝えすることです。しかしあなたは、私の見た目や “脇からはみ出した胸” だけに言及されていた。とても残念です。次にこのような失礼なメールを書かれるときは、もう少し言葉を慎んだ方がいいですね」

また海外メディア『TODAY.com』によると、彼女は「あのようなメールに返信しなかったことで、今日はとても気分がいい。私の “脇からはみ出した胸” について意見がある人は、どうぞ!」とユーモアも交えて書いていたようだ。

今回のマトットさんの返事は、いくつもの海外メディアで称賛と共に紹介され、SNS 上でも「意地悪な意見に果敢に立ち向かうなんて素晴らしい」と注目されているのだった。

以前にも、「服装がセクシーすぎる」との視聴者の意見を受けてカーディガンを羽織った気象予報士さんがいたが、お天気よりも出演者の見た目が気になる人は結構多いのかもしれない。

参照元:WUSA9TODAY.comCosmopolitan(英語)、Twitter @MollyTott
執筆:小千谷サチ

▼マトットさんのツイート。動画のサムネイルに使われた写真がご不満のよう

▼今回のことを報じたニュース動画