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今や世界中から観光客が押し寄せる日本の台所「築地」。おいしいものが豊富で、誰もが思い浮かべるのは「魚」であろう。それは市場があるだけに仕方のないことかもしれない。しかし……だがしかし!

その魚を押しのけてでも猛烈にオススメしたいのが、今回ご紹介する老舗『かつ平』である。ここは『鬼平犯科帳』『剣客商売』や『銀座日記』の著者、そして食通で有名だった池波正太郎が愛したお店。知る人ぞ知る人気店であり、人生で一度は食べるべき至高のトンカツを提供してくれる。

・築地の路地裏

1963年創業の『かつ平』は、築地本願寺の近く……と言っても目立つ場所ではなく、少しばかり路地裏に入ったところにある。初めて行く人はわかりにくいかもしれないが、築地駅からそう遠くないため、迷子になることはないだろう。

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店内はカウンターとテーブルで構成されており、どちらかといえば小さい。しかし、お店の大小はおいしさに関係ないのが食の世界。ここのカツは都内屈指。いや、都内一と言っても過言ではないのだ。というのも……

・背脂タップリの肉

オーソドックスなロースカツライス(1150円)を注文したところ、皿からはみ出しそうなくらいの大きい一枚肉が鎮座。すでに見た目から “おいしい以外の選択肢が見つからない”

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ロースカツの他にはキャベツの千切り、ナポリタン、そしてお口直しのオレンジが添えてある。さっそく、ロース肉を覗いてみると……そこには背脂がタップリ! また、それを包む衣も箸から伝わる感触でサクサクということが伝わってくる。

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・真ん中の一切れを何もつけずに食べてみる

あとは最高のカツを堪能するだけ……とがっつきたいところだが、まずは真ん中の一切れを何もつけずに食べてみて欲しい。上質の肉を使った『かつ平』では、こうすることで脂の入り具合、そしてトンカツの本来の味を知ることができるので、ぜひ試してみよう。

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その後は塩、しょう油、ソース、どの味で食べても間違いないので、それぞれの好みでOK。いずれにせよ、『かつ平』のカツを食べれば、そこに待っているのは至福の時。実際に食べた私(筆者)も、時間を忘れてトリップしてしまっていた。

・トンカツ好きは絶対に行くべき

値段が1000円以上するため、高いと感じる人もいるだろうが、食べてみればそれも納得。むしろコスパがいいとさえ思えるはずだ。もはや「築地=魚」の方程式でさえも崩壊必至。おいしいトンカツを食べたいという人は、一度行ってみてはいかがだろう。

・今回ご紹介した店の詳細データ

店名 かつ平
住所 東京都中央区築地6−12−10
時間 11:30〜14:30 / 17:00~21:00
定休日 日祝・第2土曜

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼お店の外観
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▼背脂が乗ったロース肉
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▼何をつけてもおいしい(写真はソース)
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