インド料理の大定番といえば、一にも二にもカレーである。日本にはイギリス経由で伝わったらしいが、現在では国民食といっても過言ではないほど、食卓に欠かせない料理といえよう。
そんなカレーには、欧州カレーやタイカレー、スープカレーなど様々なバリエーションが存在するが、世にも珍しい『フランスカレー』をご存じだろうか? フランス風のカレーなのか、カレーのフランス料理なのか? 正直、想像もつかない……。
・店の名も「フランスカレー」
謎のグルメ『フランスカレー』が食べられるのは、東京都文京区のその名も「フランスカレー」である。店名に意味不明のフランスカレーを持ってくるとは、店主の相当な自信が伺える。果たして謎のフランスカレーとは、一体どんな食べ物なのだろうか?
平日の13時頃に入店すると店内は8割ほど埋まっており、OLさんや地元東京大学の学生さんらしき姿が多く見られた。決して人がメチャメチャ多いエリアではないものの、地元民の支持を集めているようである。
・五つ星ホテルで大評判だったらしい
注文したのはもちろん、フランスカレー。その他にも「パリカレー」や「トリコロールカレー」「凱旋門カレー」など、フランスにちなんだ名前のカレーがあった。なお、メニューによると『フランスカレー』とは以下のようなものらしい。
「パリの五つ星ホテル “ル ムーリス” で大評判だった(プレ・オ・キュリー)チキンカレー。ひとつのフランス料理と思って召し上がってみてください。たくさんの野菜と果物を、塩とスパイスだけで作った天然のマイルドカレーです」
五つ星ホテルで大評判だったとは期待も高まるが、「フランス料理と思って食べる」とは一体? ……と考えていると、フランスカレーがテーブルに運ばれてきた。ついに、ボンジュール フランスカレーである。
・食べてみた結果
特徴的なのは、その色合いで褐色ではなくかなり黄色が強い。食べてみると辛味が1ミクロンもなく、フレッシュな野菜と果物の甘さが印象的なカレーだ。どこからどう食べてもチキンと当たるくらいたっぷりの肉が入っており、具だくさんという意味でも申し分ない。
……が、「これはカレーなのか?」と最後まで戸惑った。もちろん美味しいし、香りもカレーに違いないのだが、これまで食べて来たものとは明らかに違うカレーっぽくないカレーである。
おそらくこのカレーは、メニューにあったようにフランス料理として食べるのが正解なのかもしれない。味も具も申し分ないので、気になる人はぜひ一度お試しあれ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 フランスカレー
住所 東京都文京区向丘1-1-1
時間 ランチ11:00~15:00 / ディナー17:00~23:00
休日 日曜日
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼店の名もフランスカレーだ。
▼黄色が強い。
▼具もゴロゴロで、手羽まで入ってるぞ。
▼ご飯の上には、ナッツとドライマンゴー。お洒落である。
▼具だくさんで優しい味わいだ。ウマい! ……が、カレーっぽくないカレー。
▼気になる人はぜひ一度試してみてくれよな!