ちょっと小腹が空いたとき、あると助かるのが日清のカップヌードルだ。どこにでも売っている。なんと富士山でも売っている。毎日食べたいとは思わないが、たま〜に、無性に食べたくなる日清のカップヌードル、あなたは何を使って食べている?
私はフォークだ。断じてフォークだ。箸ではない。プラスチックの白いフォークだ。スーパーやコンビニでもらえる、使い捨てのフォークだ。金属のフォークは認めない。なぜプラスチックのフォークなのか。答えはズバリ、「うまいから」である。
・生まれた時からフォークとコンビ
なぜプラスチックのフォークで食べるとウマイような気がするのか? その原理は謎であるが、とにかく日清カップヌードルとプラスチックのフォークの相性はバツグンだ。それもそのはず、日清のカップヌードル発売当初(1971年)は、プラスチックのフォークと一緒に販売されていたそうな。そう、生まれた時からコンビなのだ!
しかしながら、いつしかフォーク添付の文化はなくなり、「誰と組んでもOK」的な相方ボーダレスの時代に。となると最大勢力の箸が多用され、プラスチックのフォークが忘れ去られるのは当然の結果といえよう。だが、ちょっとまってほしい。
もしもまだ、「プラスチックのフォークで日清カップヌードルを食べたことはない」という人がいたら、ぜひとも1度はトライしてほしい。おそらくきっと、ぜんぜん違うと感じるはず。家に常備してある金属のフォークなんて論外で、箸で食べる時の印象とも、また違うはず。なんだかよくわからんけどウマイ。相性が良いのだ!!
この相性の良さを何かに例えるとしたら、やはり過去にも紹介した日本語の達者なネパール人ビジネスマンの言葉を引用せざるを得ない。彼は、「インドなどでは普通とされる “手で食べるカレー” をスプーンで食べると、なぜマズイと感じてしまうのか?」という素朴な疑問について、こう私に説明してくれたのだった。
「手で食べるべきカレーをスプーンで食べるのは日本のおにぎりをスプーンで食べるようなものだよ」。
スプーンで食べても素手で食べても、おにぎりの味は変わらないかもしれない。箸で食べてもフォークで食べても、日清カップヌードルの味は変わらないかもしれない。
だが、おにぎりは素手で食べたほうが絶対ウマイ。あっちのカレーも素手で食べたほうが絶対ウマイ。それと同じく、日清カップヌードルもプラスチックのフォークで食べたほうが絶対ウマイ! なにせ最初からコンビ、なにせ「ラーメン」ではなく海外を意識した「ヌードル」なのだ。となれば、箸よりも断然フォークだ。直球で攻めたい。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.