日々進化する電子機器。その中でもここ数年で格段に便利になったのが「カメラ」だ。デジタルカメラは小型でありながら、液晶ですぐに画像を確認することも出来る。フィルムカメラと比べると、その使い勝手の良さは雲泥の差だが……。
ここ最近、フィルム独特のレトロな画質を好む若者が増え、レンズ付きフィルム「写ルンです」が再びブレイクしているらしい。そこで今回は、当サイトでもお馴染みの雑誌『GetNavi』と一緒に、「プロカメラマンは写真を見ただけで「写ルンです」と「デジカメ」の判別ができるのか」を検証してみたぞ。
・10枚の写真を判別
はじめに、今回の検証方法について説明すると、GetNaviと当サイトが、写ルンですとデジカメの両方で写真を撮影してプリント。その中から、GetNaviと当サイトが各自5枚ずつ計10枚の写真を選び、プロのカメラマンに1mくらいの距離からその写真を見て、写ルンですなのかデジカメなのかを判別してもらうというもの。
・石上 彰カメラマンの判別ポイント
さて、検証の前に、今回ご協力いただく2人のプロカメラマンに、写ルンですとデジカメの写真を見極めるためのポイントを聞いてみよう。まずは、製品の物撮り撮影から人物のポートレート撮影まで、幅広い被写体を得意としている「石上 彰(いしがみ あきら)」カメラマンから。そのポイントとは……。
「レンズの解像度がポイントになると思う。“写ルンです” も “デジカメ” も同じ印刷機でプリントされていると、判別できなくなる可能性もある。」とのことだ。
・茂呂 幸正カメラマンの判別ポイント
そしてもう1人は、新車、モータースポーツなどクルマ全般の撮影からグルメメニューのカタログ撮影なども行なっているという「茂呂 幸正(もろ ゆきまさ)」カメラマンである。判断のポイントを聞いてみると……。
「写ルンですはレンズの種類がいろいろあったので、画角で見ても差はわかり難いと思う。ポイントとなるのは、ピンの置き方、背景のボケ感、そしてデジタル特有の境界線が出てるかどうか。」とのこと。
・悩むプロカメラマン
ではいよいよ検証だ。デスクの上に並べられた10の写真を「う〜ん……」と悩ましげ見つめる両プロカメラマン。ルーペの使用も禁止、さらには腰をかがめて写真に顔を近づけるのもNGなので、判別はかなり難しいように見えたが……さて、2人の回答はいかに!
・正解率は約20パーセント
……な、なんと、10問のうち、石上カメラマンが3問正解、茂呂カメラマンが1問正解という結果に。確率にすると、20パーセントの割合でしか、写ルンですとデジカメの見分けがつかなかったのだ!!
プロカメラマンでも低い正解率となったその問題は次のページで紹介するぞ。さあ、あなたにその違いがわかるかな?