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先日、中国で取り締まり中の役人と市民の乱闘騒ぎが激撮されたという。乱闘自体は、わりと日常茶飯事なのだが、男性がとんでもない方法で役人に応戦したと話題になっている。

その方法とはキス！　怒りのあまり2回もオッサンの唇を奪うという事案が発生していたというのである。その衝撃の瞬間は、中国国営テレビ『CCTV』が公開した動画「A kiss to remember – or not」に収められている。

・役人と市民が乱闘の末 → 無理矢理キス

動画のタイトルは、意訳すると「記憶に残るキス……たぶん」的な感じだろう。ほんのりした何かを感じるが、それはいいとして、ことの顛末は以下のとおりだ。

事件が起こったのは、広西チワン族自治区柳州市だ。ある飲食店が道路に椅子やテーブルを出して営業していたところ、違法だとして “城管” と呼ばれる役人が強制撤去しようとしたというのである。

“城管” とは都市における秩序維持部隊のようなものだ。ただ、取り締まりの際に市民に暴力を振るう者も少なくなく、下手なチンピラより面倒臭い存在だ。いい人もいないわけではないが、基本的に嫌われ者と言えるだろう。

今回も、城管のやり方に市民が反発、応戦した。突然、唇を奪うという方法で。

・キスがきっかけで大乱闘

動画には、目を半分閉じてキスする男（26）と、いきなりキスされた城管が映し出されている。唇同士の接触は通算2回とのことだが、2回目のキスは音までも確実に収められており、オッサンの表情はまるで、気になる男子にキスされたヒロインのようである。

……が、漫画のような展開になるはずもなく、このキスが衝突の口火を切ることに。一瞬、困惑した表情をしたものの、唇を奪われた城管はガチギレ！　さらに、市民サイドから女性も加わり、大乱闘が発生してしまった。

・「1回目は偶然、2回目は自分からキスした」

キスした男は捕らえられ、公務執行妨害的な罪で8日間の拘留処分となったという。その際に、いきなりキスした理由を、こう語っていたという。

「1回目のキスはキスしたいと思ってやったんじゃない。（体当たりした際に）奴がこう頭を上げてきたから、唇が触れたってだけだ。でも2回目のキスは俺からやった。なんでキスしたかって？　侮辱の一種だ」

城管のキレっぷりを見ると、たしかに “侮辱” の効果はあったようだが……。本来は愛情表現であるはずのキス。時と場合によっては憎しみすら生んでしまうようだ。

参照元：中国網（中国語）、YouTube
執筆：沢井メグ