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北海道立オホーツク流氷科学センターが主催する、「オホーツクの四季」写真コンテストで最優秀賞に選出された作品が物議をかもした。その作品は、青年がクジラの死がいに乗ってガッツポーズをしているものだ。

「命に対する冒とく」などの批判が殺到し、作品の作者は受賞を辞退すると共に、同センターが最優秀賞の該当作品なしとすることを決定した。他の受賞作品を見てみると……。いずれも美しいオホーツクの景色をとらえており、これらの作品が素晴らしいと話題を呼んでいる。改めて、なぜクジラに乗った作品が最優秀だったのか? と疑問の声が挙がっている。

・第25回の写真コンテスト

同センターは2016年3月9日に、第25回「オホーツクの四季」写真コンテストの結果を発表した。当初最優秀賞に選出されたのは、『征服』と題された、青年がクジラに乗った作品で、これが約1週間を経てネット上で注目を集めることとなった。

・生きているように見えた?

審査した北海道写真協会の女性は、クジラが生きていると思い、乗る勇気に感動したことを、選出理由に挙げているそうだ。しかし、作品を見てみると、どう見ても生きているようには見えないのだが……。

・他の作品を見ると

作品が命に対する冒とくではないか、と指摘され、作者は受賞を辞退することとなった。改めてその旨を、同センターがHP上で公開し、該当作品なしとの判断を発表したのだが……。その審査結果に特選2点・入選12点・特別賞3点の作品を掲載。

それを見たネットユーザーから、再び疑問の声が挙がっている。というのは、いずれの作品もオホーツクの四季を美しくあらわしているからだ。

・ネットの声

「この中であの鯨の写真がいちばんいいと思えない」
「他の作品でもっとマシなの有るのに」
「入選のほうが出来がいい」
「見たら力作ぞろい」
「なんであの写真選んだのでしょうか?」
「いい写真あるじゃん」
「他の写真の方がよっぽどいい」

開館25周年を記念する、写真コンテストでなぜこのようなことになってしまったのだろうか? 明確な審査基準を設けることが望ましいかもしれない。

参照元:北海道立オホーツク流氷科学センター朝日新聞
執筆:佐藤英典

▼オホーツク流氷科学センターが発表した審査結果。大きなサイズの画像はこちら(jpg)で見ることができる
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