ソーラーパワーッ! 皆さん、日の光は浴びていますか? 今日は特に太陽に、お日様に注目です!! 2016年3月9日は「部分日食」の日。“太陽-月-地球” が一直線に並び、月が太陽を横切る瞬間、太陽が欠けているように見える現象が起きるのだ!
今回、日本で観測できるのは太陽が部分的に隠れる「部分日食」である。日本における観測可能時間は10時頃~12時前くらい。この時間帯なら、どんどん欠けていく太陽を見られるかもしれないぞ。各地の詳細の時間は以下のとおりだ!
・各地の日食の時間
ザックリと言うと、日本で部分日食が見られるのは10時頃~12時前くらい。しかし南北に長~い日本列島は、場所によって時間が異なる。沖縄と仙台では約1時間もズレるというので要注意だ。
国立天文台による予報は以下の通り。お近くの「開始~終了時間」、そして太陽が最も欠ける「食の最大」の時間をチェックしてみよう。
那覇:9時29分01秒~11時33分55秒(食の最大:10時29分19秒)
福岡:09時56分48秒~11時37分02秒(食の最大:10時45分59秒)
京都:10時06分25秒~11時37分02秒(食の最大:10時59分13秒)
東京:10時12分11秒~12時05分21秒(食の最大:11時08分27秒)
仙台:10時21分46秒~12時05分10秒(食の最大:11時13分20秒)
札幌:10時38分51秒~11時57分35秒(食の最大:11時18分12秒)
・肉眼で見るのは絶対にNG!
大きな太陽は望遠鏡など特殊な機材がなくても、晴れてさえいれば観測できるはず。……ではあるが、ひとつだけ注意したいことがある。「絶対に肉眼では観察しないこと」だ。長時間太陽を見つめていると目を痛め、悪くすると失明する危険がある。
国立天文台によると、黒下敷きやサングラスも危険であるそうだ。日食を見るときは専用の日食グラスを使おう。Amazonや100均でも手に入るとのこと。
・鏡を使って観測しよう
「日食グラスを買いに行く時間がない! でも日食は見たい!!」という人にオススメなのは手鏡を使った方法だ。これは日食中の太陽を鏡に映し、それを少し離れた壁などに反射させる方法だ。
鏡は手鏡くらいの大きさがベスト。記者(沢井)も小学生の頃に、一度試したことがあるが案外キレイに日食の様子が見られてビックリしたものだ。そのほかにも望遠鏡やピンホールカメラを使った方法もあるが、最も手軽なのがこの手鏡を使った方法である。
・東南アジアでは皆既日食になるらしいぞ!
今回の日食は日本では部分日食だが、インドネシアなど東南アジアでは、皆既日食となるそう。その模様は、朝の8時からYouTubeで中継されているので、皆既日食が見たい方、日食タイムに外に出られない方は、こちらを楽しむのも手だ。
今回、約2時間にわたって見られる天体ショー。次に日本で日食が見られるのは、2019年1月6日とのこと。3年後だ!
参照元:国立天文台[1][2][3]、tenki.jp、ウェザーニュース
執筆、イラスト:沢井メグ
Photo:Wikimedia Commons.