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一瞬の油断が命取りになる。それがプロの世界だ。中でも怖いのは思い込みで、相手の動きを自分で勝手に決めつけると、足元をすくわれることも珍しくない。例えばゴールに近い位置でフリーキックを得た場合がそうだろう。

まず考えられるのは、直接狙う方法。おそらく相手は、どのキッカーが蹴るのか、どんなコースを蹴ってくるのか……そこを警戒するに違いない。しかしそこばかり想像していると、待っているのは落とし穴である。

・ブラジルでの出来事

ということでご覧いただきたいのが、動画「Melhores momentos – Gols de Fortaleza 1×1 Botafogo-PB – Copa do Nordeste」。2016年2月23日、ブラジルで行われたフォルタレーザ vs ボタフォゴの試合でのワンシーンだ。

・直接狙わずトリックプレーを選択

ゴールからの距離30メートルほどの位置でフリーキックを獲得したフォルタレーザ。もちろん、プロであれば30メートルは射程圏内。それだけにボタフォゴは壁を立たせ、隙のない守備を作った。……だがしかし!

そんな状況を逆手に取ったのが、フォルタレーザの選手であった。壁を作り直す素振りでボールに近づいたと思いきや……なんとその流れでスルーパス! ポカンとする相手選手たちを尻目に、キーパーとの1 vs 1を一瞬にして作り出してしまったのだ。

・完全に作戦勝ち

ハッと気づいたら大ピンチで、失点に至ったボタフォゴ。ズル賢いと言う人もいるかもしれないが、これはフォルタレーザの選手たちの作戦勝ち。入念な準備の賜物と言っていいだろう。

なぜなら試合でできるということは、あらかじめ練習していたということだからだ。得点を奪うための執念、実行に移して成功させる正確さは「これぞプロ」といったところ。やはり勝負事において、一瞬のミスは命取りになる。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼意表を突きまくりのフリーキックは0:55〜
https://www.youtube.com/watch?v=p0bhaAiEkjQ