pk

サッカーの試合で会場の視線を一身に集めるシーンといえば、PK(ペナルティーキック)である。キッカーはどこに蹴るのか、そしてゴールキーパーはどこに飛ぶのか。約11メートルの距離の中で、究極の心理戦が繰り広げられる。

あえてド真ん中に蹴ったりするのも駆け引きがあるからだが、先日海外の試合でミスキックと見せかけて意表をついた技ありPKが決まったのでお伝えしよう。一体、どのような形からだったのかというと……

・親善試合で炸裂

そのPKは、2015年7月18日に行われたエトワール・サヘル vs マルセイユの親善試合で見られた。動画「Baghdad Bounedjah Super Penalty vs Olympique de Marseille [Match Amical] 18-07-2015」に収録されているそのシーンを確認してみたところ……こ、これは!

・まさかの協力プレー

エトワール・サヘルのキッカーがチョコンと左前方へ蹴り出すと、なんと後ろから猛ダッシュで突っ込んできた仲間がシュート! ミスキックと思いきや、実は作戦のうちで、狙いすましてゴールを決めてしまうのである!! 最初のタイミングで飛んだゴールキーパーは、もはやどうしようもないぞ。

・タップペナルティ

「えっー! こんなのアリかよ!」と思ってしまうPKだが、これはタップペナルティとも呼ばれ、2010年にはサンフレッチェ広島の佐藤寿人選手&槙野智章選手が成功させている。また、古くは、ヨハン・クライフもやったPKとして有名だ。

ただ、PKはフリーキックと違い、キッカーを明らかにしなければいけない上、前方に蹴り出すまで他の選手はエリアに入ってはいけないなど条件がつく。意外とリスクも大きいので、やるには勇気が必要なプレーではある。おそらくエトワール・サヘルも親善試合だからこそ、トリックPKを試してみたのだろう。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼勇気がないとできないPKだ

▼こちらは佐藤選手&槙野選手のPK

▼古くからやっているPKではある