ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ〜♪ インターネットの世界には、“悪さ” をする妖怪がたくさんおる。人間の “欲” をエサにして、お金を騙し取ろうとする妖怪「迷惑メール」が有名なんじゃが、彼らは基本的に、何かしらに “なりすまし” ておるんじゃ……。
芸能人や文化人など、誰もが知ってる有名人になりすますことも多々あるが、結局のところ目的（＝金）がハッキリしているので、妖怪の善悪を見分けるのはチョー簡単。だがしかし、妖怪バトル百戦錬磨の私（羽鳥）でさえ、善悪の見極めが困難だった相手がいた。それこそが、Twitterにおける「有名人の完コピなりすましアカウント」である。
・恥をさらしただけの完全敗北
記憶に新しいのが、つい先日公開した「ニセはじめしゃちょー（はっちゃん）」であるが、まったく戦いがスイングしなかったため、彼らの目的が不明なまま私は敗北。あの戦いで残ったのは、私の恥と、本物はじめしゃちょーの人の良さだけ、だった。
が、しかし！ 2016年2月19日（金）の15時すぎ。突如として最大のチャンスが巡ってきたのだ!! そう、再び「ニセはじめしゃちょー」が私のことをフォローしてきたのである!! 私は震えた。興奮のあまり、体の中の血という血が一気に逆流した。
とりあえずスクショ。そして、電光石火のプロファイリング。3分前に「23歳を迎えたので。。。 新しいアカウント！！！！！！！」とつぶやいている。これが初ツイートであるっぽいので、アカウント誕生ほぼ直後に私はフォローされたことになる。
となると……私のことを知っている？ 以前に対決した「無言のはっちゃん」なのか？ 再戦希望？ それとも、マジのマジで本物はじめしゃちょーのサブアカウント？
ちなみに、以前に書いた「はっちゃん」の記事を見て “羽鳥にかまってもらいたかったのでフォローしてみた” というのはありえない。なぜならば、この時点では、まだ以前の記事を書いていないからである。ほぼ誰も「はっちゃん」の存在を知らないのだ。
なお、さっそく彼のもとには「アカウント消せややこしい」と苦情が入っていた。
・まずは前回と同じジャブ3連発で様子をうかがう
いずれにしても……開戦だ。私は即フォロー返し。そして、さっそく “はっちゃん” の時と同じ文章「フォローありがとうございます！ 嬉しかったです！ ところで、質問いいですか？」の3連発をDMしてみた。はっちゃんバトル、アゲイン!! すると……
──なんと！ わずか5分後、写真付きで「なうでござんす。」とレスが届いたのだ!! いいぞ、いいぞ……食いついている！
・切り分け
次にやるべきことは、「はっちゃん」か否かの切り分けだ。私は返す刀で、「はっちゃん」という単語を入れ混ぜながら、本物のはじめしゃちょーに連絡しているフリをしてDMしてみた。すると……な、な、なんと!!
……「はっちゃん」のことを、知らない！ ちなみに、この時点で「はっちゃん」という単語を知っているのは、私と、本物はじめしゃちょー、そしてニセはじめしゃちょー（はっちゃん）の3人しかいない。となると、彼は……全くの別人？ すると、だ！
いともアッサリと「違う人です告白」をしてきたのである！ 早い！ ならば話も早くなる。私も急きょ態度を変え、“そのなうでござんす写真は今年の1月6日にアップされた写真であることは調べ済みだ” と無言の脅しをかけてみた。すると……!!
「流石です！！！！！！」ときた。当たり前だ。写真を送られてきた10秒後に画像の元ネタは特定済みだ。これがプロフェッショナルの仕事である。それはさておき、「流石です」と言うことは、私が迷惑メール評論家であることを知っているのか？
いいや、違った。ぜんぜん違った。私の予想は、すべて違った。この後、第2の “ニセはじめしゃちょー” こと通称「はっちゃん2号」は、全てのことを素直な心で話してくれた。前代未聞、史上初の “有名人ニセTwitterアカウントへの独占単独インタビュー” は、次ページ（その2）にて全文ノーカットで公開したい！
Report：迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo：RocketNews24.
【実録】第2のニセはじめしゃちょーがインタビューに応じる！ なりすます理由は「バーチャルはじめしゃちょー体験」（その2）
静かに “なりすましの目的” を語り始めた、第2のニセはじめしゃちょーこと「はっちゃん2号」。まず彼は、清純派YouTuberの「マホト」さんのなりすましをしていたという。しかし、マホトさんにブロックされてしまったため、ターゲットをはじめしゃちょーに変更したとのこと。
しかしながら、“ブロックされるのが目的” というわけではないとも言う。この時点では、まだ目的が見えてこない。次に気になったのは、「なぜアカウント作成直後、真っ先に私のことをフォローしたか？」ということについてだが──
──イマイチまだ理由が見えてこない。なぜ5番目が私だったのか。かまってほしかったのか？ ということで、迷惑メール評論家GO羽鳥のことを知っていたのか聞いてみると……
知らなかった！ はっちゃん2号は、私が何をするような男なのかを知らなかったのだ。私は「なるほど笑」と書きつつ、心のなかで泣いていた。（笑）どころか（号泣）だった。
それはさておき……TwitterのDMチャットの特性ゆえ、話がゴチャゴチャになりつつも、その後もインタビューは続く。とりあえず、彼が飽きたり逃げてしまう前に、目的だけは聞いておきたい。となると安心させるのが重要なので、「私はフェアな人間ですよ」と全力でアピりながら聞いてみると──
──やはり完コピが目的？ 完コピしたところで、何になるんだ？ そのあたりを聞いてみようとした時、逆にはっちゃん2号が私に対して質問してきた。私はフェア。すべて答える。
まじめか！ はじめしゃちょーとの関係を聞かれた時、「愛人です」と答えておけば良かったと今さら後悔しているが、ともかくネゴシエーションは相手との信頼関係が重要なのだ。質問は、すべて受けきる。9受けきって10で返す。こちらの状況を正直に伝え、はっちゃん2号の心を開放させるのだ。
──もう大丈夫。完全に心が開いた。スイングしてきた。ついに、ついに……なりすましの目的が明らかに！
……と思いきや、私がバカ真面目に「何時頃ですか？」の質問に返答してしまったため、なんだかマヌケなやりとりが挟まれてしまったが、ここからは、一気に核心に迫っていく。
いとも簡単に、答えは出た。なんと……有名人の「景色を味わってみたい」という理由だったのだ!! つまるところ、それすなわち「バーチャルはじめしゃちょー体験」と言えよう。
味わおうとした直後に苦情が入るわ、私のようなオッサンがスットボケてDMしてくるわで、絶対にはじめしゃちょー本人が味わっている景色とは違うことになっていると思うのだが、とにかく彼は “本物が見ている景色” を味わいたいのだ。
そんな彼は……いいや、彼なのか彼女なのかも分からない。そういえば、どんな人物なのか まったく分からないが、教えてくれそうな雰囲気がする！ ということで聞いてみると──!!
男子高校生！ お、オレは……俺はいま、36歳の俺は今、ピッチピチの男子高校生とDMチャットしているのか!! 冷静に考えるとスゴイ状況だ。ともあれ、その後も彼は “バーチャルはじめしゃちょー” の気持ちについて語り続けた。
つまるところ、“バーチャルはじめしゃちょー体験をすることによってシンクロ率が高まると達成感を感じる” ということなのだろう。そして、悪気は一切ない、と。なるほど、なるほど……なかなかの変態だな!!
しかしながら、変態行為に苦行はつきもの。彼は、バーチャル体験の苦悩というか、悲しげな思い出も話してくれた。
申し訳ないと思う時もある。でも、やめられない。なるほど、なるほど……わかる。すっごい、わかる。これはもう、完全に変態の思考回路である。しかも、なんかこの子、メッチャいいヤツ。おかげさまで、創作意欲も湧いてきた！
ということで、お礼を述べつつ、ついでに自分の記事の宣伝もしつつの、「このやりとりも記事にするよ宣言」をしたところ──
なんと……ファンになってくれたのだ＼(^O^)／
こんなに嬉しいことはない。私のことを知らなかったYouTuber大好き男子高校生が “バーチャルはじめしゃちょー体験” をしようとしたら、いつの間にかGO羽鳥のファンになってしまったのだ!! なんというイリュージョン!! ビックリ仰天スンドゥブチゲ！
それはさておき、今回の件も、すぐさま本物のはじめしゃちょーに報告し、感想ならびにコメントを依頼してみた。すると、忙しいであろうに はじめしゃちょーは……
やたらとwwwwwwwwwwwwwwしつつも、今回もまた「無理せず勉強もがんばれ」と心が広すぎるメッセージを送ってくれたのであった。本当に優しいなぁ、はっちゃん（本物）は。でもって、そのメッセージをそのまま男子高校生の「はっちゃん2号」に送ったところ──
ますますGO羽鳥のファンになったのでした。おそらくきっと、はっちゃん2号は友達にGO羽鳥ならびにロケットニュース24のことを広めてくれることだろう。洗脳大成功！ めでたし、めでたし。＜完＞
Special Thanks：はじめしゃちょー（本物）Twitter
Report：迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo：RocketNews24.
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★特別ふろく「はっちゃん2号攻防戦ノーカット全記録」はコチラ
特別ふろく「はっちゃん2号攻防戦ノーカット全記録」
Special Thanks：はじめしゃちょー（本物）Twitter
Report：迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo：RocketNews24.
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