皆さん、自分の足のサイズを正確に測ったことはあるだろうか? そういう私(佐藤)も最近まできちんと測ったことがなかった。私はおそらく結構歩く方だと思う。1日平均1万歩、東京ビッグサイトや幕張メッセなどのイベント取材に行く時は2万歩以上歩いている。
したがって、靴は大事。ここ数年は「MERRELL」というメーカーの『JUNGLE MOC(ジャングルモック)』というウォーキングシューズが大変気に入って、そればっかり履いているのだが、厳密に計測したところ、足にしっかり合っていないことが判明。特別にインソールを作って、それを着用したら、結構な変化を体感することができた。
・足の3D計測機を体験
私が足の計測を行ったのは、東京・銀座の「マイフットステーション」である。このお店が2016年1月末に期間限定で、東急ハンズ新宿に出店しており、そこで3D計測機を体験した。
3D計測機とは、足の立体計測を行う専用の機械だ。足を突っ込むと、わずか15秒で足首から下の形状を読み取って、3D画像で再現する。それによると、私の正確な足のサイズだけでなく、歩き方のクセまで読み取ることができるそうだ。
・ピッタリとフィットしている方がいい
少し話が逸れるが、私は靴を選ぶ時の基準として、かなりキュッとフィットするものを選ぶようにしている。サイズは25.5センチ、これでぴったりだと思っている。靴内に隙間が空くのがイヤなので、足を締め付けるようなキュッとしたものを好む。さて計測の結果何がわかったかというと、私自身が「フィットしている」と思っている以上に、靴がフィットしていなかった。数字は正直だ。ウソつかない。
・足幅が広く、踵が細いから合う靴がない
計測の結果、私の正確な足のサイズは左足24.5センチ、右足24.3センチ。現在の25.5でも大きかった。しかしそれには理由があり、足幅(左右ともに10.2センチ)が広く、24.5センチサイズの靴では、キツキツで入らないからだ。その一方で、踵(かかと)が極端に細く、仮にサイズピッタリを履いてもブカブカになり易いとのことだった。
・インソールを作ることに
そうだ、本当にフィットする靴に出会ったことがない。ジャングルモックはかなり気に入っているものの、バシ! っと合ってるとは言い切れない。そこで、計測してくれたスタッフの方のススメで、オリジナルのインソールを作る(1万2960円)ことにした。
インソールを作るのには、もうひとつ大きな理由があった。足の3D画像によると、土踏まずが広くなっている。これは、足の内側に力がかかっているためなのだとか。この状態で生活を続けていれば、将来的に膝や腰に負担がかかって、腰痛などになるかもしれないそうだ。そこで、内側を高くしたインソールを作ってもらうことになった。
・1週間生活
約1週間後にインソールが届いた。それを靴に入れて履いてみると……。おお! 足が靴にピッタリ!! というか、かなり窮屈なくらいだ。踵部分も少し上がっているので、足先は隙間なし。これがいいのか悪いのかは、履いて生活しないとわからない。ということで、インソールを変えていつものように生活してみた。
・足がめちゃくちゃ痛い
これで快適か~、なんて思ってたら、全然そんなことはない。これまで使ってこなかった筋肉(足の外側の筋肉)を活発に動かすので、足が痛くてたまらない。また土踏まずの部分を底上げしているので、青竹踏み状態で歩き回っているようなものだ。これは思ったよりもしんどいな~、元のインソールに戻そうかな~。そんなことを思っていたのだが、1週間を経過する頃から急に楽になってきた。
・足が鍛えられている
試しに以前のインソールに戻すと、かえって元の方に違和感を覚える。何というか、心地よくないのである。これは慣れると、とても歩き易い状態が作られているとわかった。使っていなかった筋肉が活かされているからだろうか。当面このまま生活を続けてみようと思う。
これから春に向けて靴を新調したいと考えている人は、一度足を正確に計測してみるのも良いかもしれない。インソールが高いのと、歩き慣れるまでがちょっと辛いことが難点か。計測スタッフのアドバイスを聞くだけでも、足のことが良くわかるので、一度は試しても良いかも。
参考リンク:My Foot Staion
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼3D計測でモデリングした佐藤の足。土踏まずが広いらしい
▼足の詳細なサイズ。24.5センチの割に、足幅が広く踵が狭いとのこと
▼これまでのインソール。作ったインソールよりもはるかに薄かった
▼作ったインソール
▼靴の内側に、足の力がかかるのを和らげるために、内側が高くなっている。ちなみにオリジナルインソールは1万2960円。割と高い……