勝負事はどんな時でも最後の最後まで気を抜いたらダメである。99%勝つ勝負をしていたとしても、心に隙が生じるとそこから敗者になることもしばしば。まだ勝負が決していない時の油断ほど怖いものはない。
ミスで血の気が引くような感覚は二度と体験したくないほど辛いものだが、ちょっとやそっとではない大失態が海外であったのでご報告しよう。なんとシクロクロス(自転車競技)で周回数を間違え、優勝を逃した選手がいたぞ!!
・世界選手権でのこと
そんな世紀の大失態をやってしまったのは、アダム・トゥパリックという選手。チェコ出身の彼は先日ベルギーで行われたシクロクロスのU23世界選手権に出場し、手中に収めかけた勝利を自ら放り投げてしまった。
・一周残しているのにガッツポーズ
その一部始終は、動画「Toupalik Thinks He’s Won | 2016 Cyclo-cross World Championships | Heusden-Zolder, Belgium」で確認できるのだが、見たところゴールまで残りわずか。優勝は先頭の選手で決まりかなと思ってしまう。
ところが! 実はこのレースはまだ終わっておらず、あと一周を残していた。そう、これから自分が負けるとも知らずにガッツポーズを連発する選手こそが、アダム・トゥパリックだったのだ!! そしてこの後どうなったのかというと……
・力尽きたアダム
スピードを緩めたアダム・トゥパリックは、後方集団にぶち抜かれて首位陥落。一度は盛り返して先頭に立ったものの、大失態の影響で奪われた体力もあってか、最後は力尽きて2位でフィニッシュした。
大きなミスで優勝を逃したアダム・トゥパリックだが、さぞかし勝負の怖さを思い知ったことだろう。しかし終わってしまったものは仕方ない。前を向き、次は優勝できるよう頑張って欲しいものだ。
▼勝負事は最後まで油断禁物だ
▼こちらはハイライト。表彰台での表情が……(3:43〜)