雪が積もる地域では、雪や氷で作られた彫刻や建造物を展示するイベントがよく開催される。そんななかでも、雪で作る家 ‟かまくら” はシンプルな構造なので、人手さえあれば比較的簡単にできて難易度が低いと言えるだろう。

そこで、ある男性が、アパートや自宅の空き部屋を旅行者に提供する民泊サービス「Airbnb:エア・ビー&ビー」で、かまくらを貸し出すことにしたのだ。なかなかユニークなアイディアではあるが、宿として認められるかどうかが微妙じゃない? ……というニュースが話題になっているので紹介したい。

・ニューヨークでかまくらを作っちゃった男性

アメリカでは先日、ウィンター・ストームのジョナスが東海岸を襲い、各地が豪雪に見舞われる事態となった。ニューヨーク市も例外ではなく、ブルックリン区に住むパトリック・M・ホートンさんが、せっかく積もった雪を何かに利用しようと、かまくらをこしらえたのである。

ちなみにアメリカで、かまくらはイヌイットが氷雪塊で作る家として「Igloo:イグルー」と呼ばれている。

・宿泊規定にそぐわないと、かまくらはレンタルできず……

そしてパトリックさんは、大人二人が寝泊りできる大きさのかまくらを、Airbnbにて1泊200ドル(約2万3700円)で貸し出すことにしたのだ。

これが、高いか安いかは意見が分かれるところだと思うが、寒さに凍えることなく、夜を明かせる暖房設備などが整っているのか気になるところだ。パトリックさん作のかまくらの写真を見るとナカナカ素敵で、彼は、Airbnbから「よくできている」と賞賛の言葉を贈られたのだとか。

・3人の旅行者からコンタクトが!

ところが、「宿泊規定にそぐわないため、かまくらは貸し出せない」とサイトから連絡があり、物件リストから削除されてしまったのである。かまくらがリストから削除される前に、3人の旅行者が宿泊したいと、パトリックさんに連絡を取って来たそうだ。

ニューヨークという大都会で、かまくらに宿泊するなんて滅多にない機会だと言われれば、その通りである。Airbnbで貸し出せずに残念だったが、かなりユニークな思い付きであることは間違いないだろう。

参照元:TwitterMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼こちらがAirbnbで貸し出そうとした ‟かまくら”。大きいし良くできている!