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日本を代表するロックバンドとして押しも押されもせぬポジションを確立しているB’z。現在、そんなB’zのヴォーカル・稲葉浩志さんと、落語家・立川談春さんの対談映像が話題だ。

ロックと落語……異色の組み合わせではあるものの、ステージに立つ者同士通じるところがあるのか、映像ではお互いの芸についての考え方を聞くことができるぞ。普段無口な稲葉さんが、談春さんの話術に乗せられる様子は必見だ!

・稲葉さんMC

この対談は、2016年1月14日に稲葉さんのオフィシャルウェブサイト「en-zine」のスペシャルコンテンツとして配信された映像である。稲葉さんがMCでゲストを迎えるこの対談シリーズは、今回で4回目。稲葉さんがMCって大丈夫か!? と若干不安になるが、映像を見てみるとそつなくこなしている。さすがは教員免許を持っているだけある。

しかしながら、Mステに出演している時のように固い口調は相変わらずだ。まあ、それが稲葉さんの良いところだけど。対する談春さんは、やはり噺家(はなしか)。稲葉さんだけではなく、スタッフや画面の向こう側にまで気を配って話していることが見て取れる。

・稲葉さんが普段語らない自分のことを語る

前座を終えることをインディーズデビューに例えるなど、稲葉さんに合わせて流暢に話を進める談春さん。これには、普段自分のことをあまり語らない稲葉さんも、表現についてや先輩ミュージシャン、若手についての想いなどをポロっと語る

・立川談志さんについて

そして2人の共通言語となっているのが、談春さんが立川談志さんに入門してから真打に昇進するまでを描いたエッセイ『赤めだか』。そのため、2人の話には度々談志さんが登場する。特に興味深かったのは、談春さんから見た晩年の談志さんの話。できないことについての考え方や芸へのプライドなど、2人の考えが対照的なので面白い。

・落語とロックに共通する表現

落語の暗黙のルールに始まり、間の取り方や想像を促す動き、心を揺さぶられる旋律、スタイルの試行錯誤についてなど、非常に話が面白く展開されていくため、再生時間の約60分はあっという間。落語にもロックにも通じるテーマでのそれぞれの意見交換は、互いに学んでいるようにも見える。詳しくは映像で確認してほしい。

なお、今までこのシリーズには、俳優兼ミュージシャンの福山雅治さん、メタルバンド・ラウドネスなどで活躍するヴォーカリスト・二井原実さん、ロサンゼルス在住のバイクビルダー・木村信也さんと、そうそうたる面々がゲストで訪れている。そちらの動画もオススメなので、今回の映像を楽しめた人は是非見てみてくれよな!

参照元:稲葉浩志 Official Website「en-zine」
執筆:中澤星児

▼立川談春 × 稲葉浩志 / 落語対談

▼二井原実 × 稲葉浩志 / Vocalist対談