DSC06586
毎日いびきがうるさい」妻にそう言われたのは約2年程前。確かに筆者は鼻炎アレルギー持ちで、鼻がつまりやすい体質ではあった。しかし、自分が毎日いびきをしているとは思っていなかったのだ。

さらに妻に話を聞くと「たまに呼吸も止まっている」というではないか。ま、マジかよ!? 筆者はネットで調べに調べ上げ、手術で『喉ちんこを取る』ことが、いびきを解消する方法であることを知り、そして手術を受けた。今回はその手術の体験談をお伝えしたい。

・喉ちんこが大きかった

2014年の夏頃、筆者はいびきを退治するべく都内のとある耳鼻咽喉科へ診察へと向かった。そして診察の後、先生が私に衝撃的な言葉を放ったのだ。

……喉ちんこが普通の人より大きいですね

え!? 喉ちんこが大きい? 普通に生活していて、他人と喉ちんこの大きさを比べることなどない。まさに驚きだった。そして続けて先生は言った。

恐らく、喉ちんこを取れば、いびきは静かになるでしょう

どうやら、筆者の喉ちんこが大きいために喉をふさぎ、いびきを発生させているという。とにかく、いびきの原因を断つためには、喉ちんこを取るのが必要とのことだった。

・喉ちんこは無くても大丈夫

というか、そもそも喉ちんこが無くなっても大丈夫なのだろうか? 先生に聞いてみると、盲腸みたいなもので取っても問題は無いとのこと。筆者は意を決して、喉ちんこを取る手術を受けることにした。

なお、手術費用は3万円程度、手術当日は手術の5時間前から絶食、飲水も2時間前までで、術後の痛みが落ち着くまで2週間程かかることを告げられた。

・手術の流れ

その後受けた手術の流れを簡単に説明すると……。

液体を口に含んで麻酔をかける → 喉ちんこに麻酔注射を打つ → 喉ちんことその周辺をレーザーで焼く

といった感じ。

喉ちんこを焼いている間の所要時間は5〜10分程度。痛みについては、麻酔注射を打つ時には感じたが、焼いている最中はそれほど感じなかった。だがしかし!

・術後10日間がマジ痛かった

術後10日間ぐらいはマジで喉が痛い。喋る時はそれほど痛くも無いのだが、とにかくどんなものでも飲み込む時に激痛が走る。もちろんツバを飲み込む時もだ。それもそのはず。喉ちんこ周辺を焼いたということは、いわば喉が激しい火傷状態。食事はうどん屋やそうめん等、刺激の少ないものしか食べられなかった。

・やってよかった

肝心の効果だが、術後2週間ほど経ったあたりから以前と比べて、いびきがほとんど無くなり、スッキリ目覚められるようになった。そして、喉ちんこが無くなったことによる副作用については、手術当初は飲み込んだものが鼻に逆流しそうになる感覚があったものの、それも知らないうちに消え、今は特に不便な点も無い。

ちなみに、術後しばらくしてから気づいたのだが、夜中に突然目覚めることも無くなった。筆者は物音などに反応して目が覚めていたと思っていたのだが、きっと呼吸が止まっていたのだろう

・慎重に判断した方が良い

手術してから約1年半が経過した現在、日によって、いびきをすることはあるものの、以前より格段に静かになっていると妻は言う。そして、寝起きも爽やかだ。

今回お伝えした内容は、あくまでも筆者の個人的な体験に基づいたものである。痛みの感じ方や効き目については人によって差があるようなので、興味のある方は病院で話を聞いたうえで慎重に判断して頂きたい。

Report&イラスト:K.ナガハシ
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]