日本の昔話の代表格とも言える『浦島太郎』。2015年の現代でも、au の CM に登場しちゃうくらいその人気は健在。きっと日本で『浦島太郎』の話を知らない大人を探すことは、砂漠でコンタクトレンズを探すくらい困難だろう。
さて現在、海外でもある “浦島太郎ストーリー” が話題を博しているのだとか。なんでも、1人の男性が食材として売られていたウミガメを購入し、助けたというのだが……なんだか浦島太郎チックじゃないか!
・パプアニューギニアで食用のウミガメを購入!
ウミガメが食用として売られている、パプアニューギニアやオーストラリア、メキシコ。今回、ニュージーランド人のアーロン・カリングさんも、パプアニューギニアで食用のウミガメ2匹を約50ドル(約5000円)で購入したそうだ。
カリングさんもカメを食べるのかな? と思いきや、彼はそのウミガメを海に放流したというのだ!
・助けたカメを海に放流
「地元の市場で見つけたカメを購入して、5キロ先の砂浜で放流したよ」と、カニングさんがその時の写真を Facebook に投稿したところ、多くの人がシェア。ニュースサイトなどでも取り上げられ、ネット上で話題となったのだった。
・7種中6種のウミガメが、絶滅の危機に瀕している
カリングさんは、カメを助けた理由を特に述べてはいないが、多くの人が今回の彼の行為を讃えているよう。なぜなら、現存する7種のウミガメの全てが国際自然保護連合の「レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)」に掲載されていることから、世界中で “ウミガメ保護” への感心が高まっているからだ。
・日本でも保護活動が進むウミガメ
今回カリングさんが救出したのも、絶滅危惧種に指定されているアオウミガメ。日本でもウミガメの保護活動は進められており、2015年10月には事故死した母アオウミガメの体内から取り出された卵が人工ふ化され、子ガメたちが人間の手で放流されたことでも話題となった。
カリングさんがウミガメを助けたのはこれが初めてではないようで、今までに10頭ほどのカメの購入・救出・放流を行ってきたということだ。
日本人の私(筆者)は、この話を聞いて瞬時に「浦島太郎だ!」と反応してしまったが、カリングさんが竜宮城に行く日は来るのだろうか? お話のエンディングを考えると、行かない方がいいのかもしれないけど……。