【本人降臨】「クマに襲われ → 戦い → 命からがら逃げた女性」がネット上で質問を受付! Q&A 50選がこれだ!! 女性「顔が半分が引き裂かれました」

1Photo:Wikimedia Commons

Q21:クマに攻撃されるのって、どれくらい痛いのでしょうか?
A21:野生の獣に引きちぎられるシーンを想像してみて。それくらい痛いわ。でも痛みよりもショックや恐怖の方が、鮮明に覚えているわ。

Q22:クマに遭遇したときには、どうすればいいですか?
A22:グリズリー・ベアなら、死んだフリをしなさい。アメリカクロクマに遭遇したら、何を持ってしても全力で戦うの。なぜなら向こうもあなたを殺しにかかってくるからね。ホッキョクグマなら、お手上げだけど。

Q23:あなたの犬の種類は何ですか?
A23:マスティフとアイリッシュ・ウルフハウンドよ。偶然にも、この2つの犬種はクマに襲われたときには、大きな味方になる性質を備えていたみたいね。

Q24:犬は大丈夫だったんですか?
A24:大丈夫だったわ。逃げるときに呼んだら、2匹ともついてきた。その後のことはあまり覚えていないけれど、体には毛や血がたくさん付いていて、唸ったり吠えたりしていた。犬たちは私が立ち上がって、逃げられるように、クマの気を引いてくれていたの。でも2匹とも、大きな怪我はしなかった。

私が病院から家に帰ってきたときには、2匹とも犬小屋で私のことを待ってくれていた。あの時は泣きに泣いたわ。

Q25:医療費はいくらかかりましたか?
A25:保険会社は、20%しか医療費をカバーしてくれなかったの。だから残りの医療費は、今後の人生をかけて支払っていかなければならない。これまでに、30万ドル(約3000万円)くらいかかったかしら。

Q26:話を聞いているとあなたは楽観的な人間のように感じられます。どうですか?
A26:楽観的というよりは、クヨクヨしない感じね。人生ではスゴく変なことが起こるわよね? でも、真剣に考えすぎなければ、何とかなるものなのよ。

Q27:クマと出会わないために、どんな防止策をとっていますか?
A27:今、外に出かけるときは、背後に気をつけるようにしている。アメリカクロクマは滅多に人を襲ったりしないから、あれはとっても不幸な事故だったのよ。でも、犬を必ず連れて、常に警戒を怠らないようにしている。

Q28:銃やクマ撃退スプレーは携帯しないのですか?
A28:いいえ。大型犬か馬を連れて行くだけね。銃は邪魔になるだけよ。あの時、私もホルスターに入れて銃を携帯していた。でも全てが一瞬の出来事だったから、銃を取り出す暇もなかったわ。どんな状況でも銃を完璧に扱える自信があるならいいけど、パニック時にはとっても難しいわよ。

クマ撃退スプレーを携帯するのは、いいアイディアかもしれない。でも欠点は、持ち運びが面倒だったり、トリガーを引く準備をする必要があるところかな。それに、いつもスプレーを取り出せるように緊張していると、周りの自然を楽しむ余裕も無くなってしまうしね。

Q29:もう怪我は完全に治ったんですか?
A29:今の私を路上で見かけても、“クマに襲われたことのある人” だとは分からないでしょうね。私の手術を担当してくれたキンバリー・リー先生は、素晴らしい形成外科医なのよ。でも顔も頭も、とっても痛かったんだけどね。

緊急治療室に運び込まれたときは、とても人間だとは思えないほどの見た目だったわ。写真を見ても、どれが顔だか分からないくらいだったみたいね。

Q30:クマに仕返しをしようとは思わないんですか?
A30:いいえ。あのクマも私と同じように、救いを求めてあがいていたのよ。

Q31:この体験で、動物を見る目が変わりましたか?
A31:そうね、確かに大きな牙を持った動物に対しては、もっと慎重になったと思う。“殺されはしない” と油断してしまうこともあるけど、殺されることもあるのよね。

Q32:クマに襲われた人から、「助けが来るまでは、痛みを全く感じなかった」と聞きました。あなたの場合はどうでしたか?
A32:私の場合は、ずっと痛みを感じていたけれど、そうね。ヘリコプターで運ばれて、これで助かるんだって分かった途端に、信じられないほどの痛みを感じ始めたわ。でも全ての意志の力を動員して、意識を正常に保とうと努めた。そうしないと、自分の血に溺れて、息が出来なくなってしまいそうだったから。

Q33:あなたの体験談を聞いたとき、人々はどう反応しますか?
A33:襲われた直後の私の写真を見せるまで、ほとんどの人が私の話を信じないわ。でも写真を見せると、みんな、どんな形成外科医が私の顔を治したか聞きたがるの。

Q34:怪我が回復する過程で、最も大変だったのはなんですか?
A34:間違いなく、保険会社との交渉ね。

Q35:術前・術後で、顔の感じはどう変わりましたか?
A35:この4年間は、「顔ヨガ」を続けてきたんだけど、徐々に筋肉をコントロールできるようになってきたわ。口笛が吹けるようになったとき、もう大丈夫だと確信した。

……残りの質疑応答は、次ページ(その3)で!!

参照元:Reddit(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:Wikimedia Commons