東京は三軒茶屋。“サンチャ” と呼ばれる都内屈指の人気タウンだが、実はその近くに “ニーチャ” があることをご存知だろうか? ニーチャ……つまり二軒茶屋だ。
恐らく、サンチャ周辺にどれだけ詳しい人でも「ニーチャなんて初耳」という人が多いに違いない。だけどニーチャは本当にある! しかも居心地は抜群だ。……そう聞いても信じられない人だっているだろうから、実際にニーチャに行ってハマったニーチャネーゼの私(筆者)が、どのようなところか説明しよう。
・サンチャから徒歩で行けるニーチャ
まず最初に、二軒茶屋すなわちニーチャの場所について言うと、三軒茶屋駅から徒歩圏内である。ただし、徒歩で大体20分強。歩いて行けるものの、メチャ近いわけではない。この適度な距離感が、ニーチャの “隠れ家的イメージ” を醸し出すのに一役買っている。
なお、ニーチャの最寄りは下北沢駅。サンチャから歩くと無駄に体力を消耗するので、素直に下北沢駅を利用しよう。
・ニーチャに辿り着ける時間帯
そしてここが重要なのだが、ニーチャの内部に辿り着けるのは、平日・土曜の18〜24時までの間。それ以外の時間帯に行くと、ニーチャの目の前まで来て泣く泣く引き返す羽目になる。なぜかというと……
ニーチャはお店! 『二軒茶屋』という名前の居酒屋なのだ。「なんでそんな店名?」そう思った人は多いだろう。私も思った。だから中に入って、どんなお店なのか、なぜ二軒茶屋なのかを確かめてみたぞ。
・ニーチャに突撃
引き戸をガラガラっと開けると……普通だった。普通の居酒屋だった。カウンターのみの店内では女性2人が働いており、全体的に昭和のオーラが漂いまくっている。なんとなく、ブリ大根とか筑前煮とかがウマそうな雰囲気。
……サンチャに比べてニーチャは、レトロ感がパないぜ。
・話を聞いてみると……
そのまま席に着いた私は、ビールと料理を適当に注文。飲みながら、お店の女性に話を聞いてみた。
私:「こちらでお店をされて長いんですか?」
女将さん:「もう40年以上ですわ(関西訛り)」
私:「あれ、関西の方ですか?」
女将さん:「うちらは京都です。今は姉妹2人して、ここで店やっていますけどね」
──なんという偶然! 私(筆者)も京都出身なので、お互い同郷だと分かると一気に場が暖まり始めた。それから女将さんの「京都の女は〜」「40年以上前の下北沢周辺は〜」などのお話を聞きつつ、いよいよ私が一番知りたかったことを質問してみることに。
「一体なぜ、お店の名前が二軒茶屋なのか?」である。もしかして、三軒茶屋を意識して名付けたのか? 女将さんから「サンチャに乗っかりましてん」という答えでも返ってくるのだろうか? その結果は……次のページへGO!
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.