つい先日、私の友人(ヤシポン)が家を買った。彼とは中学時代のサッカー部つながりで、その縁あってか、大学時代も一緒にサッカーをし、時にはウィニングイレブン(ゲーム)も一緒にやった。日々連絡を取る仲ではないものの、会えば話は盛り上がるし、時間と距離を感じさせない間柄だった。現在、彼はトビの仕事に従事し、子供も産まれ順風満帆の人生を歩んでいる。
・友人が家を買った
そんなヤシポンが新築一戸建てを買ったという。これはメデタイ、何かお祝いをしなければ。しかも出産祝いも何もしてない。さて、どうすればいいのか? 新築と出産祝いを兼ねたプレゼント、いったい何をあげればいいんだ……。
・大きなクマをプレゼントしよう
悩みに悩んだあげく、私は思った。大きなクマをあげてはどうかと。子供も喜ぶし、たとえば、親が帰るのが遅くなってもクマがいれば寂しさもまぎれるはず。しかも、このクマ、ソファー的な使い方も可能。大人だって、つかの間の時間をこのクマでリラックスできる。決めた、コレにする。早速、私はAmazonの「カートに入れる」をポチっとした。
・友人から電話がくる
……それから数日後、私の携帯にヤシポンから着信があった。喜びの電話か、それとも御礼の電話か、テンション高めで電話に出ると、「ヨシオさん(私)、オレになんか送ってない?」と慌ただしい感じで私に迫ってきた。何を言ってるのだ、ヤシポン、送っているに決まっているではないか! 「送ってない?」って、一体どういうことだ!? 私は逆に聞き返した。
私:「え!? どういうこと?」
ヤシポン:「なんか、ウチに中国からへんな塊(かたまり)が届いたんだけど、怖くて開けられないんだよ。ヨシオさん知らない?」
私:「あ、それオレかも!」
ヤシポン:「やっぱ、ヨシオさんかよ!」
私:「え、だって、発送元、オレになってないの?」
ヤシポン:「なってないよ! とにかく中国っぽいところから来たのはわかったんだけど、スゲー怖かったから、色んな人に電話して聞いたけど、誰も送ってないって言うんだよ。これはもうヨシオさんしかいないと」
私:「おかしいなぁー。俺の名前で送ったのに…」
ヤシポン:「っていうか、このデカイ塊、なんだよw」
私:「新築&出産祝い!」
ヤシポン:「中身は何が入っているの? 開けるのマジで怖い」
私:「ぬいぐるみ。とにかく開けてみてよ」
ヤシポン:「マジで嫌な予感するw 変なの送ったらすぐ送り返すから」
私:「大丈夫! 絶対、子供も喜ぶから!」
ヤシポン:「ヨシオさんは昔から信じられないw」
・発送元が中国だった!
話をまとめると、こういうことだ。通常、Amazonから注文すると、発送元は自分(私)になる。だが、今回、発送元に私の名前は一切なく、そこには中国の業者の名前のみが記載されていた。だから、彼は恐怖を感じながら、袋から開けられず、ずっと持っていたのだ。それにしても、まさか発送元が中国だなんて……。まあ、とにかく、無事に届いてよかった。あとは、彼からの喜びの連絡を待つだけである。
・友人に連絡してみる
……だが、数日待ってもヤシポンからの連絡はない。一向にない。喜んでくれなかったのか、それとも、私に送り返すために袋詰めしている最中なのか。不安でいたたまれなくなった私はついに彼に連絡をしてみることにした。
……話の続きは後半、次のページへ GO!
Report:ヨシオ
photo:RocketNews24.