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ディズニー映画のピノキオは、人間になりたくて、ブルー・フェアリーという青い妖精探しの冒険に出た。大分県佐伯市『丹匠(たんしょう)』のお寿司も人間になりたくて冒険……には出なかったが、職人によって命を吹き込まれたかの如く、イキイキした「錦鯉」の姿をしているのだ。

食べる際にいささかの罪悪感まで感じてしまう、なんともいじらしい姿。食べてみたらさらにWOW(ワァーオ)! 一言では表せない意外な味がしたぞ!!

・食べ頃までのJIRASHIもスパイスに

冒頭でもお伝えしたように、『丹匠』のお寿司はお取り寄せ限定。そのため注文後最短3日ほどでクール宅急便にて郵送されてくる。季節にもよるのだが、箱から取り出して、30分~1時間ほど常温に置いて待たなければいけないのだ。早く鯉に会いたくて逸(はや)る気持ちを抑えられない……!!

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・鮨詰(すしづ)め状態で身動きの取れなくなっている鯉を発見 → 救出

注文したのは「雅・5人前 イカで造った錦鯉のセット付(税込1万5000円)」。彩りが最高に美しい! これはまさに特別な日に奮発して食べたい贅沢なセットだ!!

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肝心の鯉はいずこに……あ、発見! ネットの写真は優雅に泳ぐ鯉そのものだったのに、実物はだいぶ窮屈そうだぞ!? 他のお寿司に埋もれて溺れそうじゃないか!! これは、早く助け出さなければッ!!

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・鯉のボディの秘密を暴け!!

別皿に移した鯉は、心なしか元気を取り戻したように見えた。やはりネタは活きが良いに限る。しかし、イカがメインのネタであることは分かっているが、鯉独特の「オレンジ・黄色・黒色」の体の模様はどうやって再現しているのだろうか? 失敬してイカの部分をチラッとめくると、謎に包まれた鯉のボディの秘密が明らかになった……!

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・鯉一貫に3種ものネタが隠されていた

イカを全て剥がすと姿を現したのが、サーモンとウニ、そして海苔だ。『丹匠』のホームページを確認してみると、卵黄も入っていることが分かった。要するに鯉一貫につき、王道とも言える3種の贅沢なネタが仕込まれていたのだ! これは手間がかかるに違いない。

味はと言うと、まずメインのイカがズドンと主張してきた後に、サーモンとウニが意外な相性の良さを披露。恐らくネタの「つなぎ」として加えられたのであろう卵黄が、まろやかさを醸し出すのに一役買っている。

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・どれを食べても美味しい! ドバイの王族も食べたらしいぞ!!

一番の目的だった鯉を味わった後は、手まり寿司や押し寿司の他のネタも食べてみたが、本当にどれを食べても美味しかった。ご飯は柔らかめ、酢飯は酸味少なめで、ちょうど良い握り加減のシャリだ。

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過去にドバイの王族も食べて、大好評だったと言う『丹匠』のお寿司。お取り寄せして食べる価値は十分あるぞ!

参考リンク:お取り寄せ寿司の「丹匠」
Report:こやぎ
Photo:RocketNews24.

▼「鯉」を食すP.K.サンジュン記者。(イカで造った錦鯉の姿寿司1貫税込800円)
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▼なかなか「イカ」した「コイ」き(小粋)な味!! との感想をいただきましたー!
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