chokumo1

私(佐藤)はくせっ毛である。それも相当激しい天然パーマであり、髪を乾かさずに寝ると、翌朝名状しがたい髪型になってしまう。実は最近、幼少期の写真を振り返ってみて、すっかり忘れていたことに気が付いた。

幼い頃はキラキラとキューティクル輝くストレートヘアだったのだ。なぜに成長して、「チ○毛」などと屈辱的なあだ名をつけられることになってしまうのか……。時の流れは残酷だ、成長とはつまり不浄の階段を上ることではないのか……。

・小学校高学年まで

私の記憶がたしかなら、小学校低学年まではサラサラヘアを維持していたはずである。というのも、小学校の高学年からは丸坊主だったため、高校生になるまでは髪がサラサラかどうかさえも気にしていなかった。

・中学はずっと坊主

私の通っていた中学校では男子が全員丸坊主と決まっていたのである。1センチ以上の長さになると、「制服検査」で注意される羽目に。余談だが、その校則について当時戦いを挑んでいた同級生がいた。彼の願いは在学中に成就することはなかったが、後にその中学校は頭髪に関する校則を緩めている。

・空白の6年に何が!?

私の毛髪に話を戻そう。小学校4年生から中学校3年生までの約6年間は坊主頭だった。高校に入って髪を伸ばし始めるころになると、まっすぐ髪が伸びないことに相当悩んだ。髪型を作ることができない。空白の6年の間に、頭皮もしくは頭髪に何らかの変化が起きたというのか? 理由は不明だ。それ以来私は、四半世紀にわたってこの忌々しい縮れっ毛との格闘を繰り広げることとなる。

・成長とはやはり……

そして、心ない同級生に「チ○毛」と呼ばれる屈辱とも戦わなければならなかった……。思春期の多感な時期に、「チ○毛」。トラウマ級のダメージを食らっても無理はないと、ご理解頂けると思う。それにしても幼少期の写真を見るにつけ、愛らしい子どもであったと自らを振り返る。それが今では、その愛らしさの片鱗もうかがうことができなくなるとは。やはり成長とは、薄汚れて行くことなのではないだろうか……。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼こんなに可愛らしい幼子が……
chokumo2

▼見る影もない……
benmei1

▼サラサラだったはずの髪も……
chokumo3

▼どうしてこうなった……
kusekke3