0

スクウェアエニックス(以下、スクエニ)が発行の『月刊ビッグガンガン』にて連載中だった人気漫画『ハイスコアガール』。

90年代のゲームを題材とした同作品には、SNKプレイモア社が著作権を持つ格闘ゲームのキャラクターが登場していたのだが、使用の許諾が得られておらず、著作権法違反の疑いがあるとして、両社間で争われていたのだ。

それに伴い、『ハイスコアガール』は休載、コミックスやファンブックは回収となり、ファンは悲嘆に暮れていた。が、しかし!! 2015年8月26日、両社から「和解が成立した」との発表があったのである! 和解内容は以下の通りだ。

・スクエニが発表した和解内容

スクウェアエニックスが発表したニュースリリースによると、SNKプレイモア及び同社の大株主である Ledo Millennium を交え、「今後、各社のコンテンツを利用した新たな協業機会の創出を可能にするため」これらの問題は早期に解決すべきとの合意に至ったとのことである。

2015年8月24日付で刑事告訴は取り下げられ、以下のように和解したそうだ。

「(1)SNKプレイモアは、上記刑事告訴を取り消します。
(2)当社及びSNKプレイモアは、上記民事訴訟を各々取り下げます。
(3)当社は、本件出版物の出版及び販売を継続することができます。」(ニュースリリースより引用)

なお、SNKプレイモアからも同様の発表が行われている。

・ネットユーザーからは歓喜の声

発覚、回収から約1年……この和解成立の発表を受け、ネット上は歓喜の声であふれている。

「ハイスコアガール紛争終結…!」
「再開フラグきたあああ!」
「ほんとによかった」
「まじか! またハイスコアガール読めるんか」
「よし、早く続きを読ませろ! 」
「はよハイスコアガールの続き読みたい」
「コレでアニメ製作も進められる? 」

・連載再開は!?

『ハイスコアガール』の一連の問題発覚は、アニメ化が決まった直後のことだった。これらの問題を受けアニメ化も一旦白紙に、コミックスならびにファンブックも回収されている。この件に関し、スクエニの役員や担当者らと共に書類送検された原作者の押切蓮介先生は “許諾はスクエニ側がとっていると思っていた” と発言していたというが……。

このような背景があることから、ネットユーザーからは、「こういう問題が起きた以上、同じテンションでは読めない」「スクエニでの連載継続あるかな?」「作者のモチベーションが心配」などと不安視する声も上がっている。

しかし、同作が多くのファンに支持され、続編が期待されていることは確か。連載再開など具体的な展開はまだ発表されていないが、果たして、どうなるのか? 続報を待ちたい。

参照元:スクウェアエニックス「和解による紛争の解決に関するお知らせ」SNKプレイモア「和解による紛争の解決に関するお知らせ」産経新聞
執筆:沢井メグ