国内外で活躍する実力派バンドが一同に会する、大型音楽イベント「オズフェスト」。2013年の開催に続いて今年も参戦することが決まったロックバンド人間椅子。2回続けて出演の声がかかったということは、どう考えても彼らの実力が認められている証拠ではないだろうか。
・O-EAST公演をニコ生放映!
そんな彼らは2015年7月1日に映像作品『苦しみも喜びも夢なればこそ「現世は夢~バンド生活二十五年~」渋谷公会堂公演』をリリースし、その発売記念ツアーを敢行。東京での公演は7月24日に渋谷TSUTAYA O-EASTで行われた。実はそのライブの模様が8月6日よりニコニコ生放送で放映される。会場に行けなかったという人は、ぜひチェックして欲しい。会場の興奮が伝わってくるはずである。
・出身地でファイナル
通常ツアーのファイナルは東京で迎えることが多い。しかし今回はO-EASTを終えて北の方へとツアーが続き、ファイナルを青森で迎えることとなっていた。これはおそらく、弘前市のねぷた祭りにファイナルを合わせたためではないだろうか。青森といえば、ギターボーカルの和嶋慎治氏とベースボーカルの鈴木研一氏の出身地である。そこで今ツアーを収めたかったのだろう。
・普段にも勢いを増して
今回はツアー前半の西日本でかなりの手応えを感じた様子である。ライブのパフォーマンスは普段にも増して勢いがあり、ただでさえ3人とは思えない音圧で、会場を凌駕するというのに、それに輪をかけてファンを圧倒していた。しかも新旧織り交ぜて楽曲を披露し、古くからのファン・新しいファンそれぞれの心を冒頭から鷲掴みにする。
・新旧の名曲を織り交ぜて
2014年12月に発売された『現世は夢 〜25周年記念ベストアルバム〜』に収録された新曲、「地獄への招待状」「宇宙からの色」で今の彼らを見せつけたと思ったら、セカンドアルバム収録の「夜叉ケ池」、サードアルバムの「黄金の夜明け」を立て続けに炸裂。これには古くからのファンも度肝を抜かれたに違いない。
・鳥肌が消えない
余談だが、私は20歳の頃に初めて人間椅子を聞き衝撃を受けたバンド小僧のひとりだ。1~3枚目は何度となく繰り返し聞き、それこそCDが擦り切れるのではないかと思うほどだ。まさか生で「夜叉ケ池」を聞く日が来るとは本当に思わなかった。前半のバラード調から一変し、後半は激しいロックへと曲調が変化する。その変調部分で興奮のあまり鳥肌が消えなかった。
・あの興奮、再び!
都合18曲(アンコール3曲含む)は、終始ファンを圧倒しっぱなしのうちに幕を閉じた。曲間にはいつものホッコリとするような柔らかいMCを挟みつつ、O-EASTの公演は終了したのである。その興奮をまさか1カ月と待たずに、ニコニコ生放送で見ることができるとは。人間椅子ファンはもちろん、人間椅子を聞いたことがないという人もぜひチェックして欲しい。世界が認める日本のロックがここにある。
参照元:ニコニコ生放送
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24