今や、どのラーメン屋でも高確率で提供されている、つけ麺。様々な味のバリエーションも続々と登場するなど、ここ数年で一気に根付いた食文化といえる。ラーメンの基本がしょう油であるならば、つけ麺の基本は、「魚介+動物系のダシに甘味と酸味が強く効いたスープ」だろう。そう、今は閉店してしまった高田馬場の「べんてん」のようなスープである。
今では多くの店が、オリジナリティある美味しいつけ麺を食べさせてくれるが、基本の味をいざ探しても、実はなかなか見つからないもの。そんな人にこそ覚えておいてほしいのが、東京は両国に店を構える、『ごんろく』だ。
・両国の人気つけ麺店
JR両国駅から徒歩3分ほど、都営地下鉄両国駅から徒歩1分ほどのところに、『ごんろく』はある。正確には覚えていないが、東京でつけ麺がブームになりだした頃から『ごんろく』はあったから、開店から最低でも5年ほどは経過していると思われる。
店は「いつも大行列!」 ということは無いものの、どの時間に行っても多くのお客さんで賑わっている。今回筆者は平日の14時半頃に到着したのだが、19席ある店内はほぼ満席であった。
・「べんてん」を彷彿とさせるスープのビジュアル
注文したのはつけ麺と、全部のせトッピング。麺の量は、大盛りまで無料で選べるのもガッツリ行きたい人には嬉しいサービス。つけ麺は760円、全部のせトッピングは320円であった。
やってきた液体は、まさにあの「べんてん」を彷彿とさせる、サラリとしているのに脂がギラギラ光る、褐色のスープ。そうそう、こんな感じだった! 麺はストレートの極太麺で、ツヤツヤと光り輝いている……ウマそう! さっそく一口食べてみると……。
はいはい、コレね! そう、これこそつけ麺の王道スープなのよ!! 動物系+魚介系のダシは旨味が十分で、甘味と酸味の絶妙なバランスがたまらない! 「べんてん」と全く同じではないものの、確実にあのラインのスープ!! スタンダードもやっぱりウマいですわ!
・卓上の玉ねぎはフル活用すべし!
トッピングも、チャーシュー・味玉・海苔・野菜がてんこ盛りで、珍しいところでは茹で餃子も付いてくる。また、卓上にある薬味のバリエーションが豊富で、中でも「玉ねぎのみじん切り」は、入れれば入れるほどウマくなる、最強のアクセント素材である。
新鮮味はないかもしれないが、久々に食べると「うっまい!」 となる王道スープのつけ麺。気になる人はぜひ覚えておいてほしい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 つけ麺屋 ごんろく
住所 東京都墨田区緑1-28-11
時間 月~土11:00~翌04:00 / 日曜日11:00~20:30
休日 無休
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼つけ麺(760円)と全部のせトッピング(320円)
▼麺は大盛りまで同一料金。これは並。
▼ほら、こんな感じのスープでしょ!
▼具もたっぷり。水餃子は珍しいかも。
▼久々に王道系食べるとウマい!
▼卓上の「玉ねぎのみじん切り」はフル活用すべし!
▼スープ割りもウマいぞ。
▼「たまには基本形も食べたいな~」という人は覚えておくべし!