東京イチ華やかでセレブな街「銀座」。数多くの高級店が立ち並ぶ街でもあるが、やはり“銀座の寿司”といったら誰しも憧れるオトナの食事である。
一度は銀座の寿司屋で「おまかせで(キリッ)」なんて言って寿司を楽しみたいものだが、全身ユニクロでは寿司職人に「コイツ本当に金払えるのか?」と思われそうで心配になってくる。
見た目で本当に判断されるのかは分からないが、もしかするといちがいに「おまかせ」と言っても、客の身なりで提供する寿司やお会計が変わってきたりするのだろうか?
・身なりが違う人たちで寿司店へアポなし訪問
今回は実際に身なりが違う人たちで、銀座の寿司屋でおまかせを頼み実食。お会計がどれだけ違うのか? 身なりで提供される料理が安いものだったり高い物だったりするのか? を調べることにした。
検証に参加するのは、全身ユニクロの筆者(私)と、ロケットニュース編集部で自称もっとも高級感あふれるラグジュアリーな男・佐藤記者、ジャケットをパリッとはおったエリートサラリーマンの男性の3名である。
検証の結果から先に話すと、なんと3人とも同じく「おまかせで!」と頼み、職人さんのおススメは全部頼んだにもかかわらず、お会計がそれぞれ異なっていた。
・お会計が違った理由とは
筆者は寿司20貫と飲み物1杯で7100円ほど、佐藤記者は飲み物2杯と突き出し1品、寿司23貫で13000円弱、エリートサラリーマンの男性は料理や刺身3品と寿司9貫で12000円弱だったのだ!
提供されるネタは佐藤記者と筆者はほぼ変わらず、エリートサラリーマンの男性はややお酒に合いそうなネタが多い程度で、寿司だねの高級さはさほど変わりなく思えた。
別に筆者が貧乏人だと思われたので安くなったり、佐藤記者やエリートサラリーマンの男性がボられたワケではなく、3人が口をそろえて「この結果は納得できる!」という理由があった。それを簡単に説明すると
・職人さんにより「最初からにぎりますか?」や「料理とにぎりどちらからにしましょう?」と質問が違うので、お会計にわずかな差が出て来る(3人とも違う職人さんに握ってもらった)
・職人さんと会話が弾むと料理を勧められるのでついつい頼んでしまう(佐藤記者は話好きなので職人さんと話しているうちについつい多く食べた)
・なんとなく満腹になっていそうなタイミングを職人さんが察してくれるので、シメをおススメされる時期が人により異なる(佐藤記者のほうが筆者より満腹になるのが遅かったため)
――以上のように、銀座の寿司店で職人さんが腕の良い店の場合はお客さん一人一人の状態をきちんと察知し、客が求めている料理の出し方を判断しているのではないかという結論にいたった。
・超おススメできる店に当たった
3人とも出された料理やお会計は違うのに、食事の内容には大満足! 「さすが銀座の寿司屋は違うな! 最高だった!」と幸せな気持ちで店を後にしたのであった。
ちなみに、今回お伺いした寿司屋は函館に本店をかまえる「はこだて鮨金総本店 東京銀座店」。本店は北海道にあるものの、銀座という寿司激戦区のど真ん中で繁盛する大人気店だ。
身なりで会計も変わることは無いし、にぎりのみであれば8000円~1万円ちょっとぐらいで食べられるため、銀座の寿司店のなかではリーズナブル。
検証のためにコッソリと入ったお店だったが、じつに良い店に当たってしまった。銀座エリアで寿司を食べる時には超おススメのお店なので、ぜひ行ってみて欲しいぞ!
Report:なかの
Photo:Rocketnews24
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▼ラグジュアリー佐藤がおまかせで食べた寿司 飲み物2杯込みで13000円弱
▼エリートサラリーマンの男性がおまかせで食べた寿司 飲み物2杯込みで12000円弱
▼筆者(ユニクロのTシャツと短パン)がおまかせで食べた寿司 7100円ぐらい