人は鏡で自分を見ても、写っているのは自分自身ということを認識できる。「よし、今日はバッチリキマってる!」なんてオシャレするのも日常的な光景だが、実は鏡で自分を認知する能力は意外と高いレベルが必要とされているものだ。
動画「Animals in Mirrors Hilarious Reactions」で確認できるように、初めて自分の姿を見た動物は思わぬ反応を見せることもしばしば。“もうひとりの自分” を見ることに慣れていないと、敵と見なすこともあるようだ。
・ガボンで実験
実験を試みたのは、フランスの写真家であるザビエル・ユベール・ブリエールさん。彼は中部アフリカに位置するガボン共和国のジャングルに巨大な鏡を設置し、動物がどのような反応をするのか撮影することに成功した。
・動物によって異なる反応
動画には、冒頭のヒョウをはじめ、ゴリラ、チンパンジーにゾウ……といった動物が鏡で自分を見る光景が収録されている。さっそく、内容を見てみると、興味深い結果になっていた。というのも動物によって反応がまったく異なったのだ。
例えばゴリラであれば、敵対心むき出しで鏡に向かって猛突進! それに対し、ゾウのようにあまり関心を示さない動物もいる。もちろん、自分ということは微塵にも思っていないようである。
・チンパンジーは別格
ただ、その中でも驚きだったのはチンパンジーだ。最初は興味津々だった彼らだが、時間が経つと自分のことを認識したのか、鏡の前でも落ち着いた様子。ポーズを決め、鏡で自分の動きを確認しているようにも見える。
最終的にチンパンジーは、鏡を前にしてもリラックスしているような感じさえする状態だ。チンパンジーが人に近い存在であることはよく聞く話だが、改めて彼らの知能指数の高さを知ることができる。