今回は、「返品」に関するご相談です。返品といっても、小売店やネットショッピングで購入した洋服等の返品ではございません。男女関係における返品です。交際前提で紹介され、どうにもこうにも好きになれない場合は、申し訳ないですが「返品」する流れとなります。大事なのは、返品の方法です。
・女性からのご相談内容(はなさん)
「婚活中です。男性を紹介されました。しかし、好みのタイプでないので、紹介者に断りたい旨伝言をお願いしました。ところが、ヘンな伝わり方をしたのか、まだデートのお誘いがきます。男性からは正式交際の申し込みをされていないのですが(お断り伝言までに何度かデートしている状況)、お相手は私と正式交際中と勘違いしている可能性が高く、周囲に交際宣言でもされていたら嫌で。
そこで、お試し期間終了で返品(失礼な表現でゴメンナサイ)を、失礼のない方法で伝える手段とフレーズをアドバイス頂けませんか?」
・相談者のボキャブラセンスに乾杯!
「返品」という表現に痺れました! はなさんは、ボキャブラリーのチョイスに長けた女性なのでしょう。持ち前のボキャブラセンスを発揮すれば、筆者のアドバイスなんぞ必要ないかと思うのですが、せっかくですのでご回答させて頂きますね。
・「○○さんのカノジョに申し訳ないので」
いまだにデートの誘いが来るとのこと。まずは、「お誘い、ありがとうございます」と感謝を表明し、相手のメンツを潰さないよう配慮しましょう。そのうえで、「でも2人きりで会うのは、○○さん(相手の名前)のカノジョさんに申し訳ないですから」と続けるのです。あなたのようなモテるタイプの男性には、絶対カノジョがいるに違いない……、というヨイショ作戦です。
・「カノジョはいないですよ」と返してくる可能性大!
「○○さんのカノジョに申し訳ないので」に対して彼は、「カノジョはいないですよ」と返してくるでしょう。彼は、「お相手は私と正式交際中と勘違いしている可能性が高く」とのことですから、けっこうなうぬぼれ屋さん……、もとい超ポジティブ思考な人物と想定されます。「俺はキミというカノジョがありながら、よそでもカノジョを作るような二股男じゃないぜ!」と解釈するでしょう。
・「○○さんなら、すぐにカノジョできますよ」
もうひと押しです。「カノジョはいないですよ」へのベストアンサーは……、おっと、その前に。ここでもヨイショは必要です。「○○さんみたいに素敵な男性なら、すぐにカノジョできますよ」と、持ち上げることをお忘れなく。そのうえで、「私の女友達を紹介しましょうか?」と、トドメを刺すのです。ここまでくれば、どれほどのうぬぼれ屋さんでも、「俺は彼氏じゃなかったのか!」と気付くでしょう。
「失礼のない方法で」というお気持ちはとても尊いです。しかし、そこに気を回し過ぎてしまうと、交際の意思はないという本音がいつまで経っても伝わりません。その方がよっぽど酷ですから、相手に気を遣いすぎず、「さっさとケリを付けて、次に進もう!」と捉えてください。はなさんは、もっと自分の感情優先で良いと思いますよ。