お笑い芸人のレイザーラモンHGも表紙に登場したことでも有名な、大人気のゲイ雑誌といえば『バディ(Bʌ́di)』だ。コンビニなどでは通常見かけることが無いため、ゲイの方以外は あまり見る機会が無いかもしれない。
だが、実は……ゲイ雑誌とは関係のない世界に生きるベテラン編集者も絶賛するほど、“秀逸すぎるキャッチコピー” を放ちまくることでも知られている。
記者(私)も、“バディの表紙ポスターが貼られているショップ” が数多く存在する場所で仕事をしているため、自然と目に入ってきてしまうのだが、そのキャッチコピーだけで本を買ってしまいそうになるほどのキャッチパワーを持っている。
ということで今回は、そんなバディの秀逸すぎるキャッチコピーの中でも、特に素晴らしいと感じたものを3つ、ランキング形式でご紹介したいと思う。気になるランキングは以下の通りだ。
第3位:株式会社 半裸 身体の一部がもっこり上場(2014年6月号)
選者(なかの)コメント「よく上場できたな(笑)と突っ込まざるを得ない、一目見ただけで超ド級のインパクトを与えるキャッチコピー。スカイマークあたりを買収して、CAが全員もっこりしているもっこりエアラインを作ってほしい」
選者(GO羽鳥)コメント「まず、株式会社 → 半裸のギャップがハンパない。それに加えて、“もっこり上場” でシメる美しさ。“半裸&身体の一部&もっこり” というドリーミングなワードを、“株式会社” と “上場” でサンドイッチするという見事なキャッチ」
第2位:光あるところ変質者あり(2015年7月号)*最新号!
選者(なかの)コメント「“光あるところ影あり” という名フレーズの『影』という部分を『変質者』にするという一工夫で、言葉の印象力を100倍界王拳ぐらい引き上げたプロの技。意味も元と変わらず通じるという部分にも職人魂を感じる」
選者(GO羽鳥)コメント「短い言葉だけでハッキリと情景がイメージ出来てしまうのがバディさんの真骨頂。私がイメージしたのは、暗い道を照らす街灯の下にたたずむ変質者でした。赤いTシャツだけを着た男が立っている……みたいな情景です」
第1位:長靴だけを履いたネコ(2014年10月号)
選者(なかの)コメント「シャルル・ペローにより描かれた、フランス民話のタイトル『長靴を履いたネコ』に、“だけを” という一言を加えるだけで、印象を180度変えるという神技。長靴を履いたネコも長靴だけを履いたネコも変わらないはずなのだが、三日三晩妄想せずにはいられない最強キャッチコピーだ」
選者(GO羽鳥)コメント「これは本当に文句なし。まさに “プロの技” だと思いました。日本語のおもしろさを思い知ったキャッチです。まさか、 “だけ” にするだけで……! 本当にすごいことです。尊敬です。リスペクトです。あまりにもドリーミング&神レベルなキャッチだったので、思わず雑誌も買ってしまったほどです」
参考リンク:バディ編集部公式ツイッター
執筆:なかの
Photo:RocketNews24.
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