先日ロケットニュース24では、「“バナナケース” の写真に問い合わせが殺到し、グルーポンが神対応をした事案」をお伝えした。バナナケースに寄せられたとてつもない数の問い合わせに、「グルーポン」が一つ一つ丁寧に返信をした、アレである。
その件を受けて今回は、問い合わせ殺到の理由を独自分析の末に導き出したので、ご紹介したい。大騒ぎになった原因は……以下の4つである! 実際に投稿された写真と合わせて、確認して欲しい。
・神対応事件の概要
その前に、まず「グルーポン神対応事件」(別称「バナナケース問い合わせ殺到事件」)について、簡単に説明しよう。事の発端は、共同購入型クーポンサイトの「グルーポン」が、バナナケースの写真を自社のFacebook に投稿したこと。
特に何でもない写真なのだが、その写真に大量のコメントが書き込まれ、異常とも言えるほど注目を集めたのである。書き込みの一部を紹介すると「そのバナナケースは電池付きですか?」「潤滑油は使われていますか?」などなど。一見、意図がよく分からない質問も数多く散見される事態に。
事件の詳細は過去の記事の通りだが、どれだけコメントを読んでも、グルーポンが真摯な対応をしたこと以外は一切分からない。そこでロケットニュース24では、独自の視点で事件の真相にメスを入れた。……闇の中から浮かんできた4つの原因は以下の通りだ。
理由その1:ストイックなアスリート
バナナと言えば、アスリート。アスリートと言えば、バナナである。手軽で栄養価が高いバナナは、アスリートから重宝される果物の代名詞だ。テニスなどの試合を見ていると、選手がコートで食べているシーンも頻繁に見かける。
今回の件は、このアスリートの食生活と密接に関連している。「ストイックなアスリートが増える → バナナの需要が増える → バナナケースの需要も増える → 人気が高まり問い合わせ殺到」という流れだ。
つまり、朝も昼も夜も一日中バナナを口に入れているストイックなアスリートが増えたから、バナナケースの問い合わせが殺到したのだ。
理由その2:肩こりに悩む人
バナナケースは、当然ながらバナナを入れるものと思われがちだが、それ以外の使われ方がされていることも想定される。代表的なのが。マッサージ機だろう。
なぜ、バナナケースをマッサージ機として使うのかと言えば、ポイントはあの反りである。バナナケースは、バナナの形に合わせているワケだから、当然ながら反りがある。その反りを利用すれば、肩に垂直に当てなくても、いい感じの刺激を与えることが可能なのだ。
「あ〜気持ちええ〜」と言いながら、バナナケースをマッサージ機として利用する人が増えたために、騒ぎが大きくなったことは想像に難くない。
理由その3:バナナシュートのイメージトレーニングをするサッカー選手
これは理由1とも関連するが、サッカー選手の間で、バナナケースは欠かせないアイテムとなっているようだ。使い方は、ずばりバナナシュートのイメージトレーニングである。
今でこそ無回転シュートがトレンドだが、やはり王道の変化形シュートと言えば、バナナシュート。サッカー経験者なら、「ペレやロベルト・カルロスのように、豪快に曲がるシュートを決めてみたい」と一度は思ったことがあるはずだ。
しかし、そんな技をすぐに身につけられるワケはなく、何度も練習を積み重ねなければいけない。そこで彼らは、バナナケースを使って、シュートのイメージトレーニングをするのだろう。
また、打つ方だけではない。受け止める方、すなわちゴールキーパーもそうだ。そのケースを見たり触ったりして、豪快なバナナシュートが飛んできた時のイメージを膨らませるのである。むしろ、ゴールキーパーの方が、個人練習で頻繁に使用しているに違いない。
要は、バナナシュートのようなシュートを打ちたいけれど、技術がないフィールドプレイヤーと、日頃の練習でバナナシュートを受け止めて自分の技術を磨きたいものの、そんなシュートを打てるチームメイトがいないと悩んでいるゴールキーパー。双方のニーズを満たす画期的なアイテムとして、このバナナケースは活用されていると推測できる。
理由その4:時代劇に影響された買った十手を保管するため
それから、バナナケースの裏技的な使い方として、何かを保管したり隠すための容器としての使用も考えられる。例えば、時代劇によく出てくる二股に別れた鉄製の武器、十手(じって)だ。
今や日本の文化は、海外でも広く浸透しているため、日本を観光した時に十手を購入する外国人も少なくないはず。しかし、いざ十手を買ったものの、その独特の形状のため、置くための適当な箱が見当たらない。そんな時に、彼らは伸縮可能なあのバナナケースを知り「これはナイスね!」と目をつけ、問い合わせしまくったと思われる。
ざっくり言うと、日本文化が海外に浸透していることが、今回の騒動の一因となったのだ。
──以上である!
いかがだっただろうか。上の4つの原因を読んで、納得されただろうか。きっと、多くの読者が「なるほど! そういうことだったのか!」と思わず膝を叩いたことだろう。
それにしても、肩こり以外の理由は、ポジティブなものばかり。特に、サッカー選手を始めとしたアスリートがケースを使って練習している姿は、高校球児のような ひたむきさを感じさせる。バナナケースで技を磨いた彼・彼女らが、今後の世界のスポーツ界を牽引することに期待したい。
参照元:Facebook、Groupon(英語)
執筆:和才雄一郎
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