世の中には二種類の人間がいる。「絵心のある人」と「絵心のない人」だ。前者のなかには漫画家を目指す人もいるだろう。そこまでとはいかなくても、サラッと描いた絵が上手いと周囲から一目置かれることもある。
問題は後者だ。絵心のない人にもいろいろいるが、なかでも悲惨なほど、絶望的なほどに絵がヘタな人がいる。かく言う私(筆者)もそのひとりだ。そこで今回は、「悲惨すぎるくらいに絵心のない人あるある50」をお届けしたい。
【悲惨すぎるくらいに絵心のない人あるある50】
1. 物心ついたときから絵がヘタだった
2. 幼い頃は周りもみんな同じようなレベルだからたいして気にならなかった
3. 小学校低学年くらいだとクラスに数名は「絵心ある人」がいたが、まだ自分は「ない人」だとは気付いていない
4. 小学校高学年になったころから徐々にその差が開き始める
5. それと共に、徐々に自分は「ない」ほうの人間であることに気付き始める
6. その気付きと比例するように、図工の時間がどんどん嫌いになっていく
7. 授業で絵を描かなければいけないときは、やたらとコソコソ描く
8. 誰にも見られないように筆箱やら教科書やらを積み重ねて隠そうとする
9. 怪しすぎて逆に気付かれることになる
10. 絵を見たクラスメイトたちに笑われる
11. とりあえず自分も笑っておく
12. 笑ってる場合じゃないくらいにヘタなのはわかっている
13. 「まだ途中だから」と言って、ごまかそうとする
14. 途中でも絵心ないのは明らかなのに、とにかくごまかそうとする
15. 時として、自分でも衝撃を受けるくらいに凄まじい仕上がりになっているときがある
16. 自分でドン引きすることもある
17. そういう時ほど、自分としては頑張って描いた時だったりして辛くなる
18. 木や粘土で工作する授業のときだけ異様に力が入る
19. そもそもなぜ絵がヘタなのか自分ではわからない
20. 「ここはこうしたほうがいいよ」とお手本を示されても、なんだかよくわからない
21. 上手な人の真似をして描いてみてもヘタ
22. まったく同じ被写体を上手な人と同時に描いて比べてみると、出来上がりが完全なる別物
23. その歴然とした差に絶望的になる
24. それでもなお、ヘタな理由はわからない
25. トレースさえヘタ
26. 中学・高校の美術の時間は悪夢
27. 美術の時間になるとお腹が痛くなる気がする
28. 「なんだか今日は気が乗らないな~」と漫画家が言いそうなことを言って授業を乗り切ろうとする
29. 通知表ではいつも美術が足を引っ張っている
30. 「絵なんか描けなくても生きていける」と開き直る
31. 「絵の才能がないだけで、他のことならそこそこ悪くない」と自分を励ます
32. でも本当は「自分にも絵心があればな~」なんて思ったりする
33. だからといって、絵画教室などに通ってみようとは思わない
34. そもそも、そういう所はある程度の絵心がある人が集まる場所だと思っている
35. 絶望的にヘタな自分は門前払いをくらいそうで怖い
36. 絵心ある人は素直にリスペクト
37. 絵心ない自分とは見えている世界が違う気がしてくる
38. そう思うと、絵心ある人が心底うらやましくなる
39. 漫画家にいたっては、もはや神の領域
40. テレビ朝日の『アメトーーク!』でやっていた「絵心ない芸人」は正直、笑いごとではない
41. 勇敢にも、自らの絵を日本中に披露した絵心ない芸人のみなさんは尊敬に値すると思っている
42. 正直、勇気づけられる絵の連続だった
43. あれ以来、彼らのファンになった
44. 絵心がないことで有名な俳優の田辺誠一さんにも、どこか親近感を覚える
45. 絵心ないにもかかわらずLINEスタンプを出したときには、「やればできる」を実感させられた
46. そんな田辺さんは、「絵心ない人界」の頂点に君臨すると思っている
47. たまに「私、絵心なくて~」と言いながら超絶上手い絵を描く人を見ると「舐めんなよ」と思う
48. 「そういうことを言う人は、絵心ない人の本気の絵を知らなさすぎる」と思う
49. 「絵心ない人の本気の絵は、目も当てられないレベル」だと教えてやりたくなる
50. 現世ではもう諦めているが、もしもあるならば、どうか来世では絵心のある人になれますように……
執筆:むねやけサンデー
Photo:RocketNews24.
▼ぬりえもあるぞ